常居[語句情報] » 常居

「常居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

常居の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
故郷」より 著者:太宰治
まった。私は妻子と共に仏間へ行って、仏さまを拝んで、それから内輪の客だけが集る「常居」という部屋へさがって、その一隅に坐った。長兄の嫂も、次兄の嫂も、笑顔を以て....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
らぬかお》でいる而已《のみ》か、文三と意気《そり》が合わねばこそ自家《じぶん》も常居《つね》から嫌《きら》いだと云ッている昇如き者に伴われて、物観遊山《ものみゆ....
親友交歓」より 著者:太宰治
た。とにかく、ずば抜けていやがった。 九月のはじめ、私は昼食をすませて、母屋の常居という部屋で、ひとりぼんやり煙草を吸っていたら、野良着姿の大きな親爺が玄関の....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
婦人に語りて解する者少なし。此一面より見れば愚なるが如くなれども、方向を転じて日常居家の区域に入り、婦人の専ら任ずる所に就て濃《こまか》に之を視察すれば、衣服飲....
遠野物語」より 著者:柳田国男
聞きたり。 八二 これは田尻丸吉という人が自ら遭いたることなり。少年の頃ある夜|常居より立ちて便所に行かんとして茶の間に入りしに、座敷との境に人立てり。幽かに茫....