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常式
「常式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
常式の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔都」より 著者:久生十蘭
の終りまで行きつく。四尺ほどの細い露次を隔てて向うが土蔵の壁になる。土蔵の壁には
常式通りに大きな貝折釘がうち込んである。これに飛びついてぶら下ると、わずかに爪先....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
橋のお勘定屋敷へおくる御用金で、万両箱が十六、千両箱が四十。……金座のほうからは
常式方送役人《じょうしきかたおくりやくにん》が二人、勘定所からは勝手方勘定吟味役....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
鶏』を出て大川端にそって行き、一ノ橋をわたると、すぐその橋のたもと。 船頭宿の
常式《じょうしき》どおり、帆綱や漏水桶《あかおけ》や油灯などが乱雑につみあげられ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
て言うがものはねえ、わかり切った話だ」 ひょろ松は、頸へ手をやって、 「あまり
常式でお恥ずかしいんですが、それというのは、あなた方おふたりが、加代姫が入って来....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
言って、清五郎に、 「おれたちが入って来たほかに、天井裏へあがる口があるか」 「
常式どおり、広座敷の押しこみの天井板が三枚ばかり浮かしてありますから、這いこむと....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
といっても消口《けしくち》をとったのは俺のほうが先き。気ぶっせいかも知れねえが、
常式通り相調べということにしてもらおうか。知ってもいようが、平河町から麹町十三丁....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
て、鋒《ほこさき》を海外に争うの勢にいたるべきなり。 財政の一方より論ずれば、
常式の官職もなきものへ毎年若干の金をあたうるは不経済にも似たれども、
常式の官員と....