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「常服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

常服の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
自分を鬼とは云えなかった)日本軍が強いのは、正服を着た軍隊に対した時だけだよ。平常服の俺等にゃ、いくら日本軍でも手が出せめえ。」と山崎は訊ねるようにつゞけた。誰....
罌粟の中」より 著者:横光利一
うと察せられる。 暫くしたときヨハンの自信は当った。そして、三番目が騎兵の服を常服に着替えて一人表の方から来ると、彼の傍へやって来た。 「この子でしょう。あな....
蟹の怪」より 著者:田中貢太郎
なら洗うて来た、はようもどったよ」 「あい」 お種は眼だたないように化粧をして常服ではあるが新らしい衣服に着かえていた。母親はふとそれに眼をつけて何かしら不安....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
宿で休んで、女は髪をあらためられる支度をして髷をほどき髪を洗っておく、父は旅中の常服としては野服といって、今も芝居で見られる鷹狩装束のようななりをしていたが、関....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
例が、この頃この辺にもあったことだけは是で明らかである。 藤蔓の皮で布を織って常服とすることは、山村一般の生活技術であった。その二三の例を挙げるならば、同じ駿....