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常盤御前
「常盤御前〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
常盤御前の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
女とも父の氏を称せず母の氏で押し通したんだ。『東鑑』文治元年義経都落ちの条に、昔
常盤御前が操を破りて清盛に事《つか》え娘を設けたは三子の命乞い故是非なしとして、....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
を托けたんです。菫色の横封筒……いや、どうも、その癖、言う事は古い。(いい加減に
常盤御前が身のためだ。)とこうです。どの道そんな蕎麦だから、伸び過ぎていて、ひど....
「菊人形」より 著者:宮本百合子
争ものでない菊人形と云えば、あのどっさりの菊人形の見世ものの中で何があったろう。
常盤御前があった。小督《こごう》があった。袈裟御前もあった。一九〇五年に、団子坂....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
さではあるが、初対面の人に礼を失わずに挨拶をしてから、それをつづけて、 「あの、
常盤御前《ときわごぜん》のお堂はこちらでございますか」 「いいえ、あの……」 ....
「牛若と弁慶」より 著者:楠山正雄
ことをこわがって、義朝の子供を見つけしだい殺そうとかかりました。 義朝の奥方の
常盤御前は、三|人の子供を連れて、大和の国の片田舎にかくれていました。 清盛は....