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常陸帯
「常陸帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
常陸帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
で。御三家の一つと言われるほどの親藩でありながら、大義名分を明らかにした点で。『
常陸帯』を書き『回天詩史』を書いた藤田東湖はこの水戸をささえる主要な人物の一人と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
聞き覚えたように、大門の方に向って投げかけて、 東路《あづまぢ》の道の果てなる
常陸帯《ひたちおび》 かごとばかりも会はむとぞ思ふ この歌を口の中で唱えて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
男でも、王朝以前の時に当って、はるばる都を出でて、東路《あずまじ》の道の果てなる
常陸帯《ひたちおび》をたぐりつくして、さてこれより北は胡沙《こさ》吹くところ、瘴....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あっては一たまりもない。新井白石の折焚柴《おりたくしば》を読ませても、藤田東湖の
常陸帯《ひたちおび》を読ませても、神尾にとっては一笑の料《しろ》でしかあるに過ぎ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の露にやつるる藤袴哀れはかけよかごとばかりも 道のはてなる(東路の道のはてなる
常陸帯のかごとばかりも逢はんとぞ思ふ)」 こんなことが言いかけられたのであった....
「源氏物語」より 著者:紫式部
左大臣家の令嬢と結婚をしたのであるが、妻に対する愛情が起こらないで「道のはてなる
常陸帯」(かごとばかりも逢はんとぞ思ふ)などと、もう翌日はむだ書きに書いていたの....