幅利き[語句情報] »
幅利き
「幅利き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幅利きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ところへ遊びにゆくので、兄の半七とも自然懇意になった。 半七は岡っ引の仲間でも
幅利きであった。しかし、こんな稼業の者にはめずらしい正直な淡泊した江戸っ子風の男....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
取的連が頭をかかえて恐縮がることほど、お松はこの屋敷で御老女様のお気に入りで、
幅利きになっていました。 ここに奇妙な二組の子持が坐っている。 与八はその大....
「デイモンとピシアス」より 著者:鈴木三重吉
負してしまいました。 そんなわけで、ディオニシアスはシラキュース中で第一ばんの
幅利きになりました。それでだんだんにほかの議政官たちを押しのけて、町中のことは自....
「月明」より 著者:豊島与志雄
手が大勢来て待っていた。 「手伝った東京|者《もん》に、これをくれてやるべえ。」
幅利きらしい男が大きな太刀魚をぽんと投ってくれた。 「有難うよ。また手伝うべえ。....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
いた。美少年のことを、チャームと言っていた。自分のチャームを持って連れて歩くのが
幅利きであった。 入学試験の時に上級生たちはもうその写真を品定めして目星をつけ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
できまいと。」 「君の稲葉小僧の新助もだろう。」 アッハッハッと、政友本党では
幅利きの吉植|庄一郎氏の令息で、法学士で、政治ぎらいの、印旛沼は出津の開墾家の、....