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幕になる
「幕になる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幕になるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
く》や背景をながめていた。しかし筋はちっともわからなかった。そのうち幕になった。
幕になる少しまえに、隣の男が、そのまた隣の男に、登場人物の声が、六畳敷で、親子差....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
と逆に圭さんに喰ってかかる。圭さんはなにも言わないで、ニヤニヤ笑っているところで
幕になるのが、毎度のことであった。その圭さんは、この幕切れには納りかねるものと見....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
も恐怖心をもつており、そんな剛情をはる気力もないのに、このことになると、大変な見
幕になるのです。母は元来おとなしい女で、今まで父と争つたりしたことはないのですけ....
「青年」より 著者:森鴎外
かなくってよ。とにかく、変っていて面白いわね」と縹色が答えた。 右の奥さんは、
幕になるとすぐ立ったが、間もなく襟巻とコオトなしになって戻って来た。空気が暖にな....
「一つの感想」より 著者:宮本百合子
科白の間、身ぶりの間にもとの枝蝋燭立てへ戻し得たのではなかったろうか。ローソクは
幕になる迄舞台の上で燃えっぱなしでした。初日でゆとりがなかったといえばそれまでで....
「魔都」より 著者:久生十蘭
を命じられましたから残念ながら「唄う鶴の会」はこれでお終い、とここでツケが入って
幕になる寸法だったのである。
幸田と酒月のつもりでは、開会する間もなく解散させ....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
たしなら、どこかへ逃げだしちゃう。日本から離れて、あまり遠くないところへ行って、
幕になるのを待ってるわ」 カオルは、うっとりとしているサト子の腕に手をかけると....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
ります。これに、花四天がからみまして押戻しが出、そして、引っぱりの見得となって、
幕になるので御座います。ところが、唄が進みましても、変化にかわった白拍子が起き上....