幕を下ろす[語句情報] » 幕を下ろす

「幕を下ろす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幕を下ろすの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
き話の尻は走ったままの電車であり、幕の閉まりそこねた芝居でもある。都合のいい時に幕を下ろす手練は来賓総代ではなかなか困難な芸当である。 昔は長い浄瑠璃の一段に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の場合と兵馬もさとっているのでしょう。そこで兵馬も、どうしても、この一場の酔興が幕を下ろすまでは、窮鳥の懐ろに入ったと同様な、まだ知らないこの若い娘を擁して、道....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
これでは廻り遠い。人間そうそう永生きはできぬ、百般の事物を究理せぬうちに、一生の幕を下ろすことになろう。容易に聖賢になることはできぬ。……ここに至ってか陸象山、....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
り恐ろしい辻斬りからは、首尾よく遁がれることが出来た。で、私の物語りも、この辺で幕を下ろすことにしよう。....