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幕僚
「幕僚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幕僚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
次から次へと立ち直り始めた。それはこの時彼等の間へ、軍司令官のN将軍が、何人かの
幕僚《ばくりょう》を従えながら、厳然と歩いて来たからだった。
「こら、騒いではい....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
い羅紗のかかった大きい卓子が置かれ、広げられた亜細亜大地図を囲んで、司令官を始め
幕僚の、緊張しきった顔が集っていた。 「すると、第一回の比律賓攻略は、結果失敗に....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
翩飜と大旆が飜っていた。 その旆の下に、見晴らしのいい桟敷があって、醤主席は、
幕僚を後にしたがえ、口をへの字に結んでいた。 この望楼の前には、百万を数える人....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ス弾は、なかなかつよいききめをもっていますから、おいでにならぬ方が……」
と、
幕僚が言えば、丸木は、またもやおこり出して、
「だまれ。こっちの偵察艇はゆだんを....
「怪塔王」より 著者:海野十三
をたたきながら、にこにこ顔で舷梯をのぼって来ました。 艦長|相馬大佐をはじめ、
幕僚たちや検察隊長の塩田大尉なども、大利根博士を出迎えていました。 「これは相当....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
った。 「子供だましの魔術をつかうあやしい男だ。だが明日の行動について、これから
幕僚会議をひらくから、この男のとりしらべは後まわしだ。向こうへつれていって監禁し....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ているのであった。 司令艇クロガネ号! この司令艇には、大宇宙遠征隊の司令が
幕僚をひきつれてのっている。 司令は誰あろう、この前の第三次世界大戦の空戦に赫....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
すがに、南極へ派遣されるほどの名将だけあって、早くも、わけを察した。 少将は、
幕僚の参謀たちをふりかえり、 「どうだ、事情は、のみこめたろう。要するに、パイ軍....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
× だが艦隊司令官は、いたずらに考えこんでいるのではなかった。 旗艦の上では
幕僚会議が開かれた。そして遂に艦隊司令官の決意となった。 旗艦須磨の無電室は、....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ってきた。東部防衛司令官香取中将は作戦室の正面に厳然と席をしめ、鹿島参謀長以下、
幕僚を大|卓子のまわりにグルリと集め、秘策をねっていた。 「……さような次第であ....
「中支遊記」より 著者:上村松園
同じ南京では畑支那派遣軍総司令官閣下に御挨拶に参上した。後宮総参謀長その他の
幕僚も御一緒であったが、畑大将は私が杭州で風邪をひき、二日ばかり微熱のために静養....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
報は来ているが、海軍省が伏せてるから号外を出せないんだ、」とさも大本営か海軍省の
幕僚でもあるような得意な顔をして、「昨夜はマンジリともしなかった。今朝も早くから....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
く親むようになった。かつ淡島屋の身代は先代が作ったので、椿岳は天下の伊藤八兵衛の
幕僚であっても、身代を作るよりは減らす方が上手で、養家の身代を少しも伸ばさなかっ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
式に傍聴に出かけて猛烈なる弥次闘争を展開した。当日は名前は忘れたが第一師団長?が
幕僚を従えて大勢乗り込んで、激励の辞をやったのであるが「汝らの勲章から、われわれ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の成果挙り、特に一八一〇年創立した陸軍大学の力とモルトケ参謀総長自身の高級将校、
幕僚教育に依り戦略戦術の思想が自然に統一せらるるに至った結果、分進合撃すなわち会....