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幕内
「幕内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幕内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
みえまして、いつも木戸銭なしでご覧できるご身分なんだから、どうせお催しになるなら
幕内力士の、目ぼしいところにでも相撲をさせたらよさそうなものを、どうしたお物好き....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らが今と違ってみんな頭にちょんまげがあるんですから、同じまげでも国技館の三階から
幕内|相撲《ずもう》の土俵入りを見おろすのとは少しばかりわけが違いますが、だから....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
突きだしたページには、 翌五月十六日、依然天候は険悪、吹雪はますます激しい。天
幕内の温度零下五十二度。嚢内からはく呼吸は毛皮に凍結し、天幕のなかは一尺ばかりの....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
見た切り、さつぱり角力を見たことのない彼は、つまらなそうに土俵を見ていたけれど、
幕内の土俵入りの時早くも彼は天竜を見て、
「ありやいい角力だね。何ていうんだい」....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
れる。長い間。幕。 第二幕 第二場 成吉思汗《ジンギスカン》私用の大天
幕内。舞台上手寄りに、大いなる木の寝台を置き、白い羊の皮で堆高《うずたか》きまで....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
今日の、三斎さまの御見物を、大そうありがとう思うて、舞台を懸命に踏んでいるとの、
幕内からのうわさ――殊勝なことに存じますで、はねましてからどこぞで、お杯を取らせ....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
、ルスタムは立上った。そして、皮袋を元の櫃にしまい、燃火の灰をならし、一まわり天
幕内を見まわすと、入口の垂幕をあげた。 ギーウを迎えに、気を更えるため自分で行....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、名古屋は美人の本場であって、ここで推薦された第一は、天下の第一流であり、ここの
幕内は、日本国中の幕の内であり得る資格が充分だとの自負心を以て、慎重に査定を加え....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
せしめに、裸にしてやろうという料簡《りょうけん》だけらしい。だから芝居の方では、
幕内の非戦闘員が総出で謝罪《あやま》っているのを仏頂寺は聞き流して、しきりに身の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いかめしい、この相撲取の中でも群を抜いたかっぷくと貫禄に見えるのを、これも劣らぬ
幕内力士らしい十数名が取りついて、遮二無二、これを茶店の外へ引きずり出そうとして....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
》連中で『小鰭の鮨売』という新作の所作事を出すことにきまりました。これは、頭取と
幕内と大和屋の三人だけの内証《ないしょ》になっているンですが、どこからもれたのか....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
した。 しかし――これは必ずしもカブキそのものがその自力で復興したとは云えず、
幕内の興行政策に依るあやで、そうカブキが躍らされているところは多分にある。これを....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
。歌舞伎座は前年の秋の日清戦争劇以来、毎回の興行が思わしくなかったので、おそらく
幕内の策師たちが一種の窮策から俄かにこんなことを思い立ったのであろう。狂言は一座....
「長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
る。一体名称は上より次第に下に及びがちのもので、もと大関の名であった関取の称を、
幕内相撲全体に及ぼし、はては褌かつぎまでも時には「おい関取」と呼んで喜ばせる。も....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る人間だと思いましたが、案外にも情け深い人に出逢ったものですから大いに悦んで早速
幕内へ指して羊の荷物を卸し羊は羊で繋ぐ場所に繋いでその夜はそこへ泊りました。身体....