» 幕無

「幕無〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幕無の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作者」より 著者:国枝史郎
る。 馬琴は黙って聞いていたが、別に嬉しそうな顔もしない。大袈裟な言葉をのべつ幕無しふんだんに飛び出させる京伝の口を、寧ろ皮肉な眼付きをして、じろじろ見遣るば....
仏法僧鳥」より 著者:斎藤茂吉
鳥居なかの一本は奥州仙台伊達政宗公。赤いおたまやは井伊かもんの守』こういうことを幕無しに云って除けた。 『太閤様が朝鮮征伐のとき、敵味方戦死者位牌の代りとして島....
人間失格」より 著者:太宰治
ていとなんでいる東京の人の家庭の実体を見せつけられ、内も外も変りなく、ただのべつ幕無しに人間の生活から逃げ廻ってばかりいる薄馬鹿の自分ひとりだけ完全に取残され、....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
「右の如く謡曲会、俳句会、短歌会、新体詩会等、会の連発にて当分の間は、のべつ幕無しに出勤致し候《そろ》為め、不得已《やむをえず》賀状を以て拝趨《はいすう》の....