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「幕開き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幕開きの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の班長が、二人の部下を従えて、繁華な灘子街を歩いていた。街路の両側の小屋からは、幕開きの銅鑼の賑やかな音が笛や太鼓や鉦に混じって騒々しいまでに聞こえて来る。真紅....
一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
いり案内を乞《こ》うた。 店の中は――白い布を、扉の半開きだけあげた店の中は、幕開き前とでもいうように混沌《こんとん》としている。睡眠気分三、夜明け気分七――....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
肩に採集瓶をかけ、木の枝のようなものを手に持っている。チャペックの『虫の世界』の幕開きに登場する、あのベルトラン先生のような超俗なすがたである。 「暑い、暑い」....
好日」より 著者:三好十郎
く聞きながら坐っている三好。……オルゴールが三味線に変っただけで、全部が第一場の幕開きと同じ情景である) (庭の樹々に陽が照り、明るく、静まっている) (終わり) (昭和十六年六月作)....