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「幟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
りに紅白のだんだらの幕をさげている。そして、舳《みよし》には、旗を立てたり古風な《のぼり》を立てたりしている。中にいる人間は、皆酔っているらしい。幕の間から、....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
張は裏切られている。無政府主義に至っては固より始めから個性生活の絶対自由をその標としている。 社会主義はダーウィンの進化論から生存競争の原理を抜いてその主張....
三人の双生児」より 著者:海野十三
、お恥しいことですけれど、見世物に出ていました。鎮守さまのお祭のときなどには、古をついだ天幕張りの小屋をかけ、貴重なる学術参考『世界に唯一人の海盤車娘の曲芸』....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
しるした提灯がかけつらねてある。劇場の木戸まえには座主や俳優に贈られたいろいろのが文字通りに林立している。そののあいだから幾枚の絵看板が見えがくれに仰がれて....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
思われていた故、小説戯曲の作者は幇間遊芸人と同列に見られていた。勧善懲悪の旧|旗を撞砕した坪内氏の大斧は小説其物の内容に対する世人の見解を多少新たにしたが、文....
海底都市」より 著者:海野十三
と、サーカスがある。奇術魔術団大興行《きじゅつまじゅつだんだいこうぎょう》などと《のぼり》のたっているところもある。 「どこへ入りましょうか」 タクマ少年に....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
しきりに眺めていた。 房枝の方は、そんなに落ちついていられなかった。散らばったの破片、まだぷすぷすといぶっている木材、なにを見ても胸がせまる。生きのこった団....
古狢」より 著者:泉鏡花
に、子供たちの太鼓の音が賑わしい。入って見ると、裏道の角に、稲荷神の祠があって、が立っている。あたかも旧の初午の前日で、まだ人出がない。地口行燈があちこちに昼....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
名所である。ここの停車場を、月の劇場の木戸口ぐらいな心得違いをしていた私たちは、や万燈には及ばずとも、屋号をかいた弓張提灯で、へい、茗荷屋でございます、旅店の....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
人が、妙な、異ったものを売った。 宮の入口に、新しい石の鳥居の前に立った、白いの下に店を出して、そこに鬻ぐは何等のものぞ。 河豚の皮の水鉄砲。 蘆の軸に....
南地心中」より 著者:泉鏡花
樺や、朱や、青や、色づき初めた銀杏の梢に、風の戦ぐ、と視めたのは、皆見世ものの立。 太鼓に、鉦に、ひしひしと、打寄する跫音の、遠巻きめいて、遥に淀川にも響く....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の吹く日も、暖かそうに霞んで見えて、裏表、露地の処々から、三崎座の女芝居の景気|が、茜、浅黄、青く、白く、また曇ったり、濁ったり、その日の天気、時々の空の色に....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
ない。息を吐く隙がありません。 土俵が壊れたような、相撲の総立ちに、茶屋の表もを黒くした群衆でしょう。雪は降りかかって来ませんが、お七が櫓から倒に落ちたも同....
山吹」より 著者:泉鏡花
ててあります。――この大師の市には、盛に蓑を売るようです。その看板だが、案山子のに挙げたようでおかしい、と思って、ぼんやり。――もっとも私も案山子に似てはいま....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
集めて獅子吼し、逍遥は門下の才俊を率いて早稲田に威武を張り、樗牛は新たに起って旗を振い、四方の英才|俊髦一時に崛起して雄を競うていた。二葉亭は『浮雲』以後全く....