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幟旗
「幟旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幟旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「朝の風」より 著者:宮本百合子
らそこへ出た目はおどろくほどあたりが閑静で、右手のずっと遠くの終点には商店の赤い
幟旗なども見えるが、左は遙かな坂で、今は電車が一台も通っていない真昼の広々とした....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
百度をふんでいる若い女もあった。杉の大木の梢すれすれに寄進された幾本もの祝出征の
幟旗が立ち並んでいた。武運長久を願ってのことだが、五月雨に濡れそぼり、染色を流し....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼が、都に入る日、その旗本はすべて、朱い※、朱地|金襴の戦袍、朱柄の槍、朱い
幟旗を揃えて、八卦の吉瑞にかたどって陣列を立て、その中央に、大将曹操をかこんで、....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
いなア」 ひとりがいった。 浮浪者たちから、お上人さまと呼ばれている者こそ、
幟旗に書いてある同苦坊という僧侶であろう。 同苦坊は、もう十年以上も、毎年の正....