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「幡随院長兵衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幡随院長兵衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
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半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いう立役《たちやく》にもなりますよ。はははははは」 恐らく其の当時、半七老人は幡随院長兵衛の二代目にでもなったような涼しい顔をして、いい心持そうに反《そ》り返ったのであろうと察せられた。....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ差しかかるのですから、昼は格別、夜はどうも心持のよくない所です。芝居で見ると、幡随院長兵衛と権八の出合いになって『江戸で噂の花川戸』なんて云うから、観客《けん....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ん道中が長いので、つい出おくれていましたが、忘れもしない嘉永二年、浅草の源空寺で幡随院長兵衛の三百回忌の法事があった年でした。長兵衛の法事は四月の十三日でしたが....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
た初耳の話であるが、一度見たいものである。 次は江戸ッ子のお手本、花川戸助六、幡随院長兵衛に対照してヒケを取らない博多ッ子のお手本、故、篠崎|仁三郎君を御紹介....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
ぎにかかる、と幾干か差引くか、と念を推したげで、のう、ここらは確でござりました。幡随院長兵衛じゃ、酒を振舞うて銭を取るか。しみったれたことを云うな、と勝った奴が....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
が輩《はい》はつねに男|伊達《だて》の制度を景慕《けいぼ》する者である。なかでも幡随院長兵衛《ばんずいいんちょうべえ》のごときは、これを談話に聞いても、書籍に読....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
もので、つまり女の侠客だ。」と、K君は最後に説明した。「日本で侠客といえばすぐに幡随院長兵衛のたぐいを連想するが、シナでいう侠客はすこし意味が違う。勿論、弱きを....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
二回の興行は三月二十日から開場して、一番目「忠臣蔵」、中幕「大森彦七」、二番目「幡随院長兵衛」で、団十郎は由良之助と彦七と長兵衛とを勤めた。今度は特に大阪方の出....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
にやれば長くなるから、臨機応変でやって行くということになります。 私の書いた『幡随院長兵衛』の芝居、あれは米斎君の方から、今度の芝居は湯殿が出ますか、という御....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
あり。江戸の演劇におけるや舞台と観客席との錯雑はむしろその特色となすべきなり。『幡随院長兵衛《ばんずいいんちょうべえ》』が芝居|喧嘩《けんか》の場の如き、『梅《....