干上る[語句情報] »
干上る
「干上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
干上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乳房」より 著者:宮本百合子
の足を片組みにして、 「女ばっかりだって、そうそうつけ上って貰っちゃこっちの口が
干上るからね。――のかれないというんなら、のけるようにしてのかす。洋服なんぞ着た....
「メーデーに備えろ」より 著者:宮本百合子
工を強制的に国粋的色彩の御用団体にまとめ上げてしまった。トーキーに駆逐されて口が
干上ると起ち上った映画従業員のスト等々数えきれない問題のすべては、戦争によって一....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
通りがかりの宇津木兵馬と、連れの芸者の福松ぐらいのものでありますが、一方、湖水が
干上るということの危惧の下《もと》に動揺をはじめたのは、その事柄も、及ぼす影響も....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
中の搗米屋《つきごめや》と米踏人《こめふみにん》が恐慌を来たして、我々共の職業が
干上るから、水車を禁止してもらいたいと其筋に願い出た。そこで水車が禁止されること....
「崖下の池」より 著者:豊島与志雄
した。辰子は、台所でただ機械的に晩の仕度にかかっていました。大井夫婦は、池の水が
干上ると帰ってゆきました。その間、時子は始終、全く口を利かず、木彫のように体を硬....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
えか?」 「たまにはいゝんだ。――たまには骨休めに……」 「といってるうちに頤の
干上るのを知らねえな。」 「ふん、戯談だろう。」 「まァ安心しねえ、当分芝居はあ....