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干大根
「干大根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
干大根の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「その年」より 著者:宮本百合子
し家の運搬があって広治は徹夜で働いた晩があった。十一月のかかりで、店屋でも背戸に
干大根をかけ連ねる季節である。タイヤがあやしくなったと云って、一眠りしておきた広....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
リ返しを打った奴が、十間ばかり離れた処に漂流していたが、その周囲には人間の手が、
干大根を並べたようにビッシリと取付いている。……にも拘わらず、その尻の切れた二本....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
した。 若狭鰈――大すきですが、それが附木のように凍っています――白子魚乾、切
干大根の酢、椀はまた白子魚乾に、とろろ昆布の吸もの――しかし、何となく可懐くって....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
たときはもうよほど遅く、おしのどんなんかつとに寝ていた。お膳を下げてから台所で切
干大根の煮たので冷飯をかっこんで厠へゆくと、いつか冷たい風が吹きだしたらしく、月....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
圧石《おしいし》をしてそのまま大根の出る時分まで置きます。沢庵《たくあん》にする
干大根《ほしだいこん》が出た時大根一樽に糠《ぬか》六升と赤穂塩一升とを用意して大....