干犯[語句情報] » 干犯

「干犯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

干犯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
は凡て道徳的な悪として説明される、支配者は政治犯や思想犯も、なるべく之を道徳上の干犯に見立てようとしている。そして良心や人格や性情が道徳であるのは初めから当り前....
社会時評」より 著者:戸坂潤
、軍法会議の本質を指摘し、法務局主脳部の軽卒・軍検察権独立の危機・検事総長の××干犯を強調し始めたのである。 之に対して大審院側は、三省会議で量刑上の打ち合わ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
統帥権に於てのように完全に独立独歩のものにしようという改革運動で、時節柄司法権が干犯されないためには当を得たものであるが、併しこの最後の点から云えば、この改革の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に当面に立とうという者があろうはずがありません。さればこそ、この暴女王の絶対権を干犯《かんぱん》するものが、その興味の中断を試むるものが、この有野王国のうちに存....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
大戦によって惹き起されたバルカン半島における政治的乃至領土的紛擾の際にも、王位の干犯を受けることなく、連綿、五世紀に亙ってこの国を統治している。……一八八九年、....