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「平し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の如く堆肥を積んだ車が頻に通る。先ず小麦を蒔いて、後に大麦を蒔くのである。奇麗に平した畑は一条一条丁寧に尺竹をあて、縄ずりして、真直ぐに西から東へ畝を立て、堆肥....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
遊山するもののみであった。 ◇ 向島ではこれらの風流人を迎えて業平しじみとか、紫鯉とか、くわいとか、芋とか土地の名産を紹介して、いわゆる田舎料理....
深川女房」より 著者:小栗風葉
鉢の猫板に片肱突いて、美しい額際を抑えながら、片手の火箸で炭を突ッ衝いたり、灰を平したりしていたが、やがてその手も動かずなる。目は瞬きもやんだように、ひたと両の....
活人形」より 著者:泉鏡花
来ているから、油断のないように。と念を入るれば、「それは重々容易ならぬことだ。銀平しっかりやってくんな。と高田も言を添えにける。銀平とんと胸を叩きて、「御配慮な....
三国志」より 著者:吉川英治
玄徳の親書を捧呈してから、 「願わくは、閣下の精練の兵武をもって、許都の曹賊を討平し、大きくは漢朝のため、小にはわが主玄徳のため、この際、平常のご抱負をのべ、奮....
三国志」より 著者:吉川英治
袁術の如く、帝王を僭称するものが幾人も輩出したろう。幸いに、自分は袁紹、劉表を討平し、身は宰相の重きにあるといえ、或いは疑いを抱いて、曹操も天下を纂奪する野心が....