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「平す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平すの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
屈が、にょきりにょきりと次第に鎌首を抬《もた》げ出して来たのです。何しろ世間は泰平すぎるし、腕はあっても出世は出来ず、天下を狙いたいにも天下の空《あき》はないし....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 「なに! 主水之介の力が借りたいとのう。ほほう、左様か。相変らず江戸はちと泰平すぎて、傷供養らしい傷供養もしみじみと出来そうもないゆえ、事のついでに今宵にも....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
けが知つている秘密から察すれば、あなたにああいう脅迫状を送りそうな人間は、伊達捷平すなわち正男の父の兄弟から、でなければその夫人かよ子の兄弟たちだということにな....
廃したい弊風と永続させたい美風」より 著者:宮本百合子
一、人間があまり太平すぎて、独占的であり、自己中心であったことから生じた種々のこと、例ば贅沢を高貴....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
らしあやに愛しも (同・三五三七) 青柳のはらろ川門に汝を待つと清水は汲まず立所平すも (同・三五四六) たゆひ潟潮満ちわたる何処ゆかも愛しき夫ろが吾許通はむ ....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
「いけねえなア、さう、ひねくれちやア。最上先生の思想が如何に地べたに密着して地平すれすれに這ひ廻るにしても、人間が国持大名を望む夢を失ふといふことはない」 ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
た。その時、後を閉めようとして、ここに篤志の夜伽のあるのを知って一揖した。 丹平すなわち、外から扉を押そうとすると、 「構いません、」と声をかけて目礼をしたの....
樹氷」より 著者:三好十郎
んこになって働らくだけで本一冊読めはしない。これは君、いかになんでもあんまり不公平すぎることを僕あ―― 敏行 そんな事言ってたら、僕らは一足も歩けないし、一口も....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ツとしては軍事的成功を活用し、米国大統領の無併合、無賠償の主義を基礎として断固和平すべきであった。政略関係は総て和平を欲していたのにルーデンドルフは欧州大戦はク....