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平出
「平出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平出の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
平出園子というのが老妓の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じにな....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
察にもひとしい町々の暗黒の中で。 暁の六つ時には浪士は残らず下諏訪を出立した。
平出宿小休み、岡谷昼飯の予定で。あわただしく道を急ごうとする多数のものの中には、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いうことになっているが、道庵に言わせるとそうでねえ。ちうこうになって雲州松江の松
平出羽守、常陸《ひたち》の土浦の土屋相模守、美作《みまさか》勝山の三浦志摩守とい....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
「あれは正月の手間の払い残りがあったのをくだすったんだ。ホラ見ろ、丸にワの字、松
平出羽守様の極印《ごくいん》が打ってあらア」
と、その出羽守様のしるしをうった....
「青春論」より 著者:坂口安吾
法だ。覚悟定まらざる凡夫が敵に勝つにはどうすべきか。それが彼の剣法だった。 松
平出雲守は彼自身柳生流の使い手だったから、その家臣には武術の達人が多かったが、武....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
があると大いに喜んで、毎日せっせとぶん殴っては追い返す。 むかし、宮本武蔵は松
平出雲守に招かれ、その家中随一の使い手と立合ったことがあった。松
平出雲は彼自身柳....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
小梅で聞いた鼓の音! おのれ鼓賊! こっちのものだ!」 音を慕って老武士は、松
平出雲守の邸の方へ、脱兎のように走って行った。 これとちょうど同じ時刻に、例の....
「向嶋」より 著者:永井荷風
趣を失わず、依然として都人観花の勝地となされていた。それより三年の後明治三十四年
平出鏗二郎《ひらでこうじろう》氏が『東京風俗志』三巻を著した時にも著者は向嶋桜花....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のけぞった家士が慌てて体勢を整えようとする隙に、難なく打ち倒してしまった。 松
平出雲守は、家士の余りの脆さに心外の色を現わし、老臣の制止を斥けて、 「予自ら相....
「四つの都」より 著者:織田作之助
「どこへ行くんだ?」 庄平「新聞社へ電話かけて蜂谷に抗議申し込んで来ます!」(庄
平出る) 六三 中瀬古家の電話室。 庄平、電話帳を調べている。 電話が掛って来る....