平均[語句情報] » 平均

「平均〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平均の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
ど厚い脂肪を持っているとみえ、この地下の国の温度は比較的低いのにもかかわらず、(平均|華氏《かっし》五十度前後です。)着物というものを知らずにいるのです。もちろ....
親子」より 著者:有島武郎
は松沢農場に望み手があって折り合った値段で、村一帯の標準にはならんのですよ。まず平均一段歩二十円前後のものでしょうか」 矢部は父のあまりの素朴さにユウモアでも....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の眼には、故郷を望み得たような光が私に対して浮んでいる。憐れな偽善者よ。強さとの平均から常に破れて、或る時は稍※強く、或る時は強さを羨む外にない弱さに陥る偽善者....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
それで一年が三六〇日になる。毎六年目に閏月が一つあてはさまることにしたので一年は平均するとやはり三六五日ということになったのである。 カルデア人の文化は季節の....
春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
運んできた。総勢七人となった。荷物は大部分人夫に背負って貰って、今はわずか二貫余平均となった。松林をぬけると本沢、二ノ沢、一ノ沢を集めた大きな谷をへだてて、鍋冠....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
びつになった顔は、確にあまり体裁の好いものじゃない。そこで右の頬をふくらせたら、平均がとれるだろうと思って、そっちへ舌をやって見たが、やっぱり顔は左の方へゆがん....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ど、純潔性を保つことができるのである。試みにバイブルを繙いて見るがよい。必ずしも平均した出来栄でない。或部分には霊媒の個性の匂いがついて居る。或る部分は憑り方が....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
夜番でありました。そこでこの男は、ごく軽く夜番の鼻をつつきますと、夜番はからだの平均を失って、ながながと地びたにたおれて、死んでしまいました。鼻をつついた男は、....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
た。 かくて松山の土地に最初のおでん屋が出現した。 このおでん屋は最初は毎日平均二、三十円の売り上げがあつて、うまく行つたが次第にわるくなつてだんだんやつて....
思い」より 著者:伊丹万作
ならば四十八本大いに結構といわなければならぬ。 しかし、今まで一本かりに五万円平均の撮影費だつたのが、本数が四分の一になつたから、今後は二十万円かけられるとい....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
反らして、すッきりとした耳許を見せながら、顔を反向けて俯向いたが、そのまま身体の平均を保つように、片足をうしろへ引いて、立直って、 「否、寝ていたんじゃなかった....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
は、外国人がその滞在中、旅店その他において毎日費やすところのものをいう。仮に毎日平均五百人ありて、一人五円ずつ費やすものと定むるときは、一年に得るところの金、九....
西航日録」より 著者:井上円了
人員千五百四十六人の定員なれば、あたかも一船中に一町村を見るがごとし。その速力、平均一時間につき十八海里を走る。 十三日、朝アイルランド・クイーンズタウンに着....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
が日本の約十二倍の地積を有して、人口はわが十七分の一に過ぎず。もし人口と地積とを平均すれば、 豪州は一方マイルにつき一人半弱なり。 日本は一方マイルにつき三百人....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
にも我が国体は真に万邦無比の存在である。 持久戦争は両交戦国の戦争力ほとんど相平均しているところから生ずるものであり、その戦力甚だしく懸隔ある両国の間には勿論....