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平壌
「平壌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平壌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
右往左往《うおうさおう》に逃げ惑《まど》った。京城《けいじょう》はすでに陥った。
平壌《へいじょう》も今は王土ではない。宣祖王《せんそおう》はやっと義州《ぎしゅう....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
本当の意味をありがたがった。 何月か忘れたが、たぶん初夏の頃だったろうと思う。
平壌占領記念日というのがあった。 僕はその日の朝飯に初めて粟飯というものを食わ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
ない。自ら鉄砲で射止めた事はあるらしい。 さて一方行長も七月半に大同江を渡って
平壌を占領した。かくて、この年の暮頃の京城を中心とした日本軍の配置はほぼ次の如く....
「故郷を想う」より 著者:金史良
故郷はそれ程までにいいものだろうかと、時々不思議になることがある。成程郷里の
平壌には愛する老母が殆んど独りきりで侘住居している。母はむろん、方々へ嫁いだ心美....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
一片がいづれの少将軍に屠られんかと兢々として心細げに横たわるのみ。 「陸軍はもう
平壌を陥したかもしれないね」と短小|精悍とも言いつべき一少尉は頬杖つきたるまま一....
「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」より 著者:萩原朔太郎
も、無智的な本能の敵愾心《てきがいしん》で、チャンチャン坊主を憎悪していた。軍が
平壌《へいじょう》を包囲した時、彼は決死隊勇士の一人に選出された。 「中隊長殿!....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
世保航空隊と、兄さんの所属している陸軍の太刀洗飛行連隊だ。――その外、朝鮮半島の
平壌には陸軍の飛行連隊があるし、また中国南部やフィリッピン、香港などに対して、台....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
たまい、宝丹飲むがさまでつらきかと宣いつつわれらを見てまた大口に笑いたもう。げに
平壌攻落せし将軍もかくまでには傲りたる色を見せざりし。 二郎が苦笑いしてこの将....
「浅間噴火口」より 著者:豊島与志雄
いに姿を消したので、正枝は、二日たち三日たつにつれて、気懸りが深くなっていった。
平壌より北方の田舎だという伯父の許まで、まさか知らせるわけにもゆかないし、李の少....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
けても関白秀吉の為めには、朝鮮征伐の地勢調査として自ら韓人に変装し、慶尚、京畿、
平壌などを、詳かに探って復命したほどの、大貿易商であり武人である所の――島井宗室....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
ざるのもまた道理である。 七 その頃の浅草観世音境内には、日清役
平壌戦のパノラマがあって、これは実にいいものであった。東北の山間などにいてはこう....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
高句麗は扶余族という。松花江上流から満洲を南下して朝鮮の北半に至り、最後には
平壌に都した。当時朝鮮には高句麗のほかに百済と新羅があった。百済は高句麗同様、扶....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
。歌舞伎座の「海陸連勝日章旗」は桜痴居士の作、これは大鳥公使の談判から原田重吉の
平壌玄武門先登を脚色したもので、団十郎は大鳥公使と御用船の水夫と原田重吉の父との....
「寒中滞岳記」より 著者:野中至
り故に一|天《てん》拭《ぬぐ》うが如く快晴なるも、雪は常に降れるに異ならず、実に
平壌《へいじょう》の清兵《しんへい》も宜《よろ》しくという有様にて、四面包囲を受....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
に帰った。ところがその翌月、大同江《だいどうこう》をぐんぐん遡《さかのぼ》って、
平壌《へいじょう》に迫った米船「ジェネラル・シャーマン」号は、むろん朝鮮人にとっ....