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「平士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平士の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
である。かつ先例を按ずるに、歯科医佐藤|春益の子は、単に幼くして家督したために、平士にせられている。いわんや成善は分明に儒職にさえ就いているのである。成善がこの....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
も述べた通り、筑前藩の志士は維新の鴻業後、筑前閥を作る事が出来なかった。従って不平士族の数は他地方に優るとも劣らなかった筈である。 そんな連中は有為果敢の材を....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の都合でそれへ乗せられた。勿論同船者は他にもあって、物頭役の戸塚甚五左衛門とか、平士の長野、岡部、伊佐岡とかいう者も乗組んでいて、戸塚はじめ我々の家来なぞもある....
旧藩情」より 著者:福沢諭吉
向《むかっ》てあなたといい、来《き》やれといえば御《お》いでなさいといい、足軽が平士《ひらざむらい》に対し、徒士《かち》が大臣《たいしん》に対しては、直《ただち....
空家」より 著者:宮崎湖処子
なる風説、一たびは熊本城落ちんとするの噂《うわさ》となり、二たびは到るところの不平士族賊軍に呼応して、天下再び乱れんとするの杞憂《きゆう》となり、ついには朝廷御....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
戦凡そ八箇月、わずかに平定の功を奏したれども、戦争中国内の有様を察すれば所在の不平士族は日夜、剣を撫して官軍の勢、利ならずと見るときは蹶起直に政府に抗せんとし、....