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平文
「平文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平文の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
みをはこんだ。――
日中の往来は、人通りもきわめて少ない。栗毛《くりげ》の馬に
平文《ひらもん》の鞍《くら》を置いてまたがった武士が一人、鎧櫃《よろいびつ》を荷....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
序 むかしおとこありけるという好男子に由縁《ゆかり》ありはらの業
平文治《なりひらぶんじ》がお話はいざ言問わんまでもなく鄙《ひな》にも知られ都鳥の....
「え゛りと・え゛りたす」より 著者:辻潤
は私をパリへ連れて行ってくれるようなことをいっていたから楽しみにしていたのだが中
平文子にひッかかったので私の洋行もフイになった。 三四年前、谷崎潤一郎君が洋行....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
「はい」 弟の山岸少年は、元気な声をはりあげて、兄にこたえた。 「無電をうて、
平文で急げ」 中尉は急いでいる。無理もない。帆村は目を近づく楕円雲に、耳を山岸....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
問題にならなかった。このほかにも、円朝物で脚光を浴びたものには「舞扇恨の刃」「業
平文治漂流奇談」「緑林門松竹」等々、更に数種にのぼるのであるが、小さい芝居は一々....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
作物を口演致すようとの御註文でございますから、嘗て師匠の圓朝が喝采を博しました業
平文治の後篇を申上げます。圓朝師が在世中、数百の人情噺を新作いたしました事は皆様....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
とりもなかった。 ついでにこの日、小さんは何を演《や》ったか忘れた。圓右が「業
平文治」だった。文字花が「戻り橋」を一段語った。右女助《うめすけ》も若手で目をパ....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
さ。 われわれの父祖たちは、ゼスチュアを他から借りて来なければならなかった。天
平文化に、明治文化に、われわれはわれわれ自身に表情を認めることができるであろうか....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
先の文化である点において変わりはない。『万葉集』の歌は貴い芸術であるが、しかし天
平文化の一部を示すものであって、全部を示すものではない。われわれは仏教芸術におい....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
世話、市在《しざい》の老人たちもしきりに説諭、また一方には、日本の人民も久しく太
平文化の世に慣れて、教育の貴《たっと》きゆえんを知り、貧苦の中にも、よくその子を....