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「平氏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平氏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
しかるところ、午前十一時ごろ、余は、未知なる二人の紳士の来訪を受けたり。金巻七平氏及び後頭光一氏なり。 余は、心を静めて、両氏を引見した。両氏の用件は、意外....
三人の双生児」より 著者:海野十三
永く離したがらないので、四五日滞在したら、なるべく早く帰郷するようにと、養父の銀平氏から頼まれて来たというのであった。 妾は気味のわるいほど実に自分によく似た....
単独行」より 著者:加藤文太郎
に辷って下りてくるのを撮影されていました。スキーはどなたも上手でした。土屋氏が松平氏に何々温泉のときよりうんとうまくなったねと言われるのや、東京に帰ったらこれを....
地獄の使者」より 著者:海野十三
。なぜです」 「そんなことは嘘だ」 「あのとき押入の中に、小林さんの愛人の芝山宇平氏が隠れて居たんですよ。あなたがピストルを空の花瓶に入れたとき、こつんと音がし....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
た、荒寺の庫裡に、炉の縁で。…… 三 西明寺――もとこの寺は、松平氏が旧領石州から奉搬の伝来で、土地の町村に檀家がない。従って盆暮のつけ届け、早....
岡本一平論」より 著者:岡本かの子
ちろん、私の家にも面白い時も賑やかな折も随分あるにはあります。 けれど、主人一平氏は家庭に於て、平常、大方無口で、沈鬱な顔をして居ます。この沈鬱は氏が生来持つ....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
花の中なる枯木と観じて、独り寂寞として茶を煮る媼、特にこの店に立寄る者は、伊勢平氏の後胤か、北畠殿の落武者か、お杉お玉の親類の筈を、思いもかけぬ上客一|人、引....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
十年四月十五日である。これは確な資料に違いない。鶴見はそれを手がかりとして、更に平氏撰と称されている『伝暦』を披いて見た。静岡からこの地に舞い戻って来た当時古本....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
でそれが出来なかったので、臣下の位に下げ、源の姓を与えられた。併、これも後に源氏平氏と対称して考えられて来る、あの源氏と違った内容を持っている。此事については少....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
禁制じゃ。いや、この家も以前には浮かれ女を数多召抱えて、夕に源氏の公を迎え、旦に平氏の殿を送られたものじゃが、今ではただの旅人宿。出て来る給仕の女とても、山猿が....
幽霊」より 著者:小野佐世男
魚を釣りに行った時、時々妖怪に会うことがあるというし、今年の春、九州博多で火野葦平氏に会った時には、氏は河童に会って親しくしたことがあるといっていた。皆間違いの....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あったらしい。 歌舞伎座の狂言は近松の「関八州繋馬」を桜痴居士が改作した「相馬平氏二代譚」を一番目に据えて、そのほかに「道成寺」と「雁金文七」という列べ方であ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
せて、口数十六万九千六百四十四人という。そのうち過半は欧州人なり。わが邦人古谷駒平氏、ここに十三年前より商店を開き、その名をミカドストアと称し、目下小売店、卸店....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
に「め組の喧嘩」を初演。菊五郎のめ組の辰五郎、好評。 ○三月、歌舞伎座にて「相馬平氏二代譚」を初演。市川新蔵の美女丸、好評。 ○五月六日、千歳座より出火して全焼....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
く旅をした。けれども乞食坊主でもないし、一生漂泊したのでもない。それは当時の源氏平氏の者たちでいえば、このくらいの旅は何でもなくなっていた。つまり日本人にとって....