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平治
「平治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平治の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
って、みやこは焚かれた。大勢の人は草を薙ぐように斬り殺された。保元《ほうげん》と
平治《へいじ》の乱である。しかも古来の歴史家は、この両度の大乱の暗いかげに魔女の....
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
だけだ。町外れから、曲り拗《く》ねった路や、立木の暗い下を迂路《うろ》ついて、与
平治茶屋まで来た。ここで水を飲もうとすると、犬が盛に吠える、「誰だあ、やい」戸の....
「花吹雪」より 著者:太宰治
たいてい酒飲みである。頼朝だって、ただ猜疑心の強い、攻略一ぽうの人ではなかった。
平治の乱に破れて一族と共に東国へ落ちる途中、当時十三歳の頼朝は馬上でうとうと居睡....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
前九年後三年、十二年で東北征伐の大遠征を終ってる。平家が亡びたのは其の勃興したる
平治から初めて檀の浦の最後までが二十七年、頼政の旗上げから数えるとたった六七年で....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
合が多かったり、又大将になっていたりして呉れては、戦ならば大敗、国なら衰亡する。
平治の戦の大将藤原信頼は重盛に馳向われて逃出して終《しま》った。あの様な見崩れ人....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
いますが、社殿は槻の総彫で、花鳥雲竜が彫って極名作でございます。是は先代の茂木佐
平治氏が建立致したのでございます。境内には松杉|銀杏の大樹が繁茂して余程広うござ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
方が好きであった。第一勇気もあると思った。五、六歳になっては、更に源平盛衰記保元
平治物語の絵入本を見ることを初めた。文字はまだ読めなかったが、よく父から絵解をし....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
たがいにいましめ合って居たので代のみだれもなかったけれ共保元の乱に為義が斬られ、
平治の乱の時に義朝が誅せられたあとは末の源氏があると云っても名許りで或は流れて居....
「俊寛」より 著者:倉田百三
俊寛 わしはこの思いつきにふるえる。信頼の怨霊が成親殿にのりうつったのだ。あの
平治の乱に清盛に惨殺された信頼の怨霊が。 成経 あゝ呪われたる父よ。(よろめく)....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
お離れではじめて知った雑誌の名が『帝国文学』で、貸していただいて読んだ本が『保元
平治物語』と『お伽草紙』です。 興にのって大変ながく書きました。おいそがしい所....
「迷信解」より 著者:井上円了
、病気の軽きものに至りては、精神上より妨害することなくんば、自然に任せておいても
平治することがある。もしその場合に、精神上の懸念が回復の妨害をなすために全治せざ....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
ついて研究を重ねておらるる間に、同じ建築学者であり、また技術家である工学士長野宇
平治君は、建築雑誌上に「法隆寺の建築は元禄の再建」なる一篇の論文を発表せられた。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、群小の才人はこの時代転換の風潮にのって、猟官運動に狂奔する。そこの隙へ、保元・
平治の乱で自己の力量に目醒めた平家が、西国の富裕な地盤にものをいわせて、無理おし....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
れだけ芸術の正しい品位を破るか。近代は澆季なりと時の人が嘆いたあの戦慄すべき保元
平治時代よりもまだまだ今日の芸術界の一部は浅ましい。堕落しきってるような気がする....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
壊者が浅草区内に少きはむしろ喜ぶべき現象ならずや。今日において、徳川氏三百年の泰
平治下に養はれたる特長を、四民和楽の間に求めんとせば、浅草区をおきてこれなきなり....