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「平泳ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平泳ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
綽々なのだ。ここのところをわが青海流では、 死屍水かかずしてよく浮く といって、平泳ぎのこころだ」 「それは、よくおとうさんがおっしゃる、あの渾沌未分の兄弟か何....
海底都市」より 著者:海野十三
孔《びこう》に入って来る。仕方がないから僕はもう立っていることを諦《あきら》めて平泳ぎをはじめた。 水は塩っからかった。 (なるほど、海水だな) 平泳ぎから....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
を拡げたまま浮かんで行ったり、潜りながら魚のように急廻転したり、静かに水を煽って平泳ぎを続けるのもあるし――何のことはない、まるで海水浴場か湯船の底を見上げるの....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
「私、少しは泳げます。大丈夫で御座います」 小虎は然う云いながら、傘を捨て、平泳ぎに掛った。一手二手でも其水泳に熟達しているのが見えたので竜次郎は安心して、....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
岸までは、約百メートルの見当だ。 「案外、近いぞ」 富士男はゆっくりと、得意の平泳ぎをはじめた。 一方、広場の一同は、意外のできごとにぼうぜん自失した。 「....