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「平等観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平等観の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
分に云った。 「柔道は芸術じゃありませんよ」と相手も笑いながら答えた。 芸術は平等観から出立するのではない。よしそこから出立するにしても、差別観《さべつかん》....
草枕」より 著者:夏目漱石
ふうばぎゅう》し得るものは自然のみであろう。自然の徳は高く塵界を超越して、対絶の平等観《びょうどうかん》を無辺際《むへんさい》に樹立している。天下の羣小《ぐんし....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
ヒーローを首肯《うけが》わない世においては、自他の懸隔《けんかく》差等を無視する平等観の盛んな時代においては、崇拝畏敬の念を迷信の残り物のごとく取り扱う国柄《く....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
この子熊とは育ちが違う、育ちだけではない、氏《うじ》が違うと言って、先天的に平民平等観の軌道を歩ませられている米友さえが、氏と育ちとの実際教育をしみじみと味わわ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
どんは殿を略したもので、この呼びようには何となく家族的な親しみと、階級を超越した平等観念も含まれていて、それまでにそういう経験を持ったことのない私は、何どんと呼....
南国太平記」より 著者:直木三十五
うすうじゅうまぎき》経」、「仏頂尊勝陀羅尼」、「瑜伽《ゆか》大教王経」、「妙吉祥平等観門大教主経」等の書巻を膝の上にもって、黙読していた。 加治木玄白斎は、白....