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「平紐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平紐の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
朝になって見ると、この貴公子は上壇の間に、赤地の錦の直垂《ひたたれ》を着て、髪は平紐で後ろへたれ、目のさめるほどの公達《きんだち》ぶりで座をかまえておりましたが....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た。しかしいかにしたらいいか。司教の飾具なんか一つもない。村のみすぼらしい聖房と平紐《ひらひも》で飾られたダマ織りの古いすりきれた二三の法衣とが、使用し得らるる....
水魔」より 著者:田中貢太郎
来るかなあ、と、彼は考えながら無意識に胸元に眼をやった。絹大島の羽織に著けた茶の平紐の右の附け根に結びつけた赤いリボンが花のように見えた。彼はその眼をまた入口の....