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平賀源内
「平賀源内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平賀源内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
官安富寄碩、同藩の中川淳庵、蔵前の札差で好事の名を取った青野長兵衛、讃岐侯の浪人
平賀源内、御坊主の細井其庵、御儒者の大久保水湖などの顔が見えぬことは希だった。 ....
「青年」より 著者:森鴎外
しまった。その刹那の光明の消えるとき、己は心の中で、「なに、未亡人だ」と叫んだ。
平賀源内がどこかで云っていたことがある。「人の女房に流し目で見られたときは、頸に....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
いる。電気――エレキへの科学者としての興味をひかれ、実験を試みたことから、幕末の
平賀源内が幕府から咎めを蒙った事実も忘れ難い。科学博物館編の「江戸時代の科学」と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
定義と分類がわかるめえ、早い話が君たちぁ、昔の通人|風来山人《ふうらいさんじん》
平賀源内といえば忽ちちゃきちゃきの江戸ッ子と心得るだろうが、大きに違う、君たちぁ....
「十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
が多かろう。こういう点になると私の理解の範囲外で、まあ強いて云えば、作品に書いた
平賀源内などに相通ずるものがあったのであろうか。 文学者間では私は十一谷君と最....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
その割に花魁にはもてようというもの! それ精力が増しますのでな。……これはこれは
平賀源内様で、ようこそお立ち寄りくださいました。が、どうして平賀様には、奥様をお....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
年百十歳だ」 「それじゃア本当にご老人には、平賀先生でございますか?」 「紙鳶堂
平賀源内だ」 「へえ」とばかりに鬼小僧は床へ額をすり付けてしまった。 4 その....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
》、究理の大博士。当節、江戸市中でその名を知らぬものはない、鳩渓《きゅうけい》、
平賀源内先生。 「医書、儒書会読講釈」の看板を掛け、この方の弟子だけでも凡《およ....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
お前だって仁義ということを知っているだろう、なア、出ッ尻。……ききゃア、この頃、
平賀源内という大山師を担《かつ》ぎ出して、妙に、しゃくったような真似ばかりするが....
「おせん」より 著者:邦枝完二
やしねえが、どうしておいらが、若旦那と一|緒だったのを知ってるんだ」 「ふふふ。
平賀源内の文句じゃねえが、春重の眼は、一|里先まで見透しが利くんだからの。お前が....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
いのしょう》〕斉治等のごとき人物の著書中に伝わっている。電気のことを初めて伝えた
平賀源内は讃岐の人であり、飛行機を作ったという伝説の伝えられたのも備前の人であり....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
小面の憎い納り様が、兄さんの腹の虫にゃ、まるッきり触らなかったとなると、こいつア
平賀源内のえれきてるじゃアねえが、奇妙不思議というより外にゃ、どう考えても、考え....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
いてさまざまの事を問うに、極めて石を愛ずる癖ある叟にて、それよりそれと話の次に、
平賀源内の明和年中大滝村の奥の方なる中津川にて鉱を採りし事なども語り出でたり。鳩....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
いたが、鴻山から事情を話され、後について一八郎の側へやって来た。 「わしは江戸の
平賀源内、伝書鳩は面白うござるな、ご迷惑でも一つご同伴願いたい」 また一人の加....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
手前の究学ではござりませぬ。大阪表におりました頃、しばらく一緒におりました、鳩渓
平賀源内と申す男の秘とする処方で」 「ああ、源内であるか。なるほど、あれなら蘭学....