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「平骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
ん》に揉烏帽子《もみえぼし》をかけた、二十《はたち》ばかりの、醜い、片目の侍が、平骨《ひらぼね》の扇を上げて、通りかかりの老婆を呼びとめた。―― むし暑く夏霞....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
、黒出の黄八丈の小袖にお納戸献上の帯の解け掛りましたのを前へ挟みながら、十三間|平骨の扇を持って善之進は水司のいる部屋へ通ります。又市は顔を一寸見ると重役の中根....
黒百合」より 著者:泉鏡花
さなお扇子を手に持って、」と言懸ると、何と心得たものか、紳士は衣袋の間から一本|平骨の扇子を抜出して、胸の辺りを、さやさや。 「はあ、それが入ったのか。」 「さ....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
ある、まことに。 いよいよ悪計を胸に高田南蔵院を訪れる磯貝浪江には、「天地金の平骨の扇へ何か画が書いてある」ものを圓朝使わせている。この扇ひとつでも何かその人....