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年のは
「年のは〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年のはの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ねどおり囲われ者として、この三年来情をうけている者にござります」 「もうよほどの
年のはずじゃが、眠白は何歳ぐらいじゃ」 「六十を二つすぎましてござります」 「ほ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
より今日世に存する政論の種類を考え、もって選出議員の言動と比較せよ。 吾輩は昨
年のはじめ旧『東京電報』紙上において「日本近世の憲法」を草し、もっていささか維新....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
友|喜多村瑞見との協力の下に、元治元年あたりからその計画があって、いよいよ慶応元
年のはじめより経営の端緒についた横須賀の方の新しい造船所をさす。どうして造船所が....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
新春――イランには古くから一種の太陽暦が行われ、春分の日、すなわち春の彼岸が一
年のはじめとなっている。この日は新年としてまた春の祭として祝われる。 66 めぐ....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
び、搗きたてのおすわりと共に床の間に飾り込み、今更におすわりの大なるを喜んで、今
年のは去年のよりも一寸からあると北叟笑む時には、天下これより快なることはなく、心....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
た。若し、マヰリクラクモと訓むとすると、「ふる雪を腰になづみて参り来し験もあるか
年のはじめに」(巻十九・四二三〇)が参考となる歌である。 ....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
のお祭衣装は一万三千円だったそうだ。織物はお手の物だから生地も柄もソツがない。今
年のはチリメンのおそろいだそうで、朝昼晩と装束を変える例になっている。このおそろ....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
状を取って来て、自分の店で調剤もしている。その名は市野弥吉といって、やはり僕と同
年のはずだ。両親もまだ達者で、小僧をひとり使って、店は相当に繁昌しているらしい。....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
が、これこそは実に僕の科学小説の処女作である。実をいえば、これを書いたのは昭和二
年のはじめであって、書いた動機は、その頃「科学画報」に科学小説の懸賞募集があった....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
なたの事が毎日書いてあります」 それはうそではあるまいと私は思った。だがこの少
年のは愛よりも感覚なのではあるまいか。そして水性で、こうしたローマンスじみた事が....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
ジュリアン・ソレル」という小説を書こうと思う。これは長いものになるが、今年中か来
年のはじめには着手するつもりだ。僕の小説に思想がないとか、真実がないとか言ってい....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
た日には、忽ちお祭がさびれっちまうので、土地の者は秘し隠しにして居りますがね。昨
年のはちっと念入りでございましたよ。女がね、お臀の肉を斬られたんでね。なんでも十....
「キリストのヨルカに召された少年」より 著者:神西清
。 その地下室は、じめじめしてつめたい。宿なしや、貧乏人の集まる場所なのだ。少
年のはく息が、まっ白な湯気になって見える。少年は、すみっこの箱に腰かけて、たいく....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
人ではあったけれど、学説においてはしばしば衝突をきたしたのである。自分は明治十四
年のはじめに、大学において「倫理の大本」という題で、倫理に関する見解を発表いたし....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
わかって?」 嘔吐の声。唸く声。 「なかなか苦しそうですねえ。苦しみなさい。今
年のは毒性が強いから、四時間で発病すると医者が言ったのよ。『四時間』の意味がわか....