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年代記
「年代記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年代記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
の中で、最も古いのは、恐らくマシウ・パリスの編纂したセント・アルバンスの修道院の
年代記に出ている記事であろう。これによると、大アルメニアの大僧正が、セント・アル....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
米商売を始めました処、案外の損を致しました、然《しか》るに又宝暦の六年は御案内の
年代記にも出て居りますが、江戸の大火で再び焼失致しましたから遂に身代限りを致し、....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
一 ――その第三話です。 江戸
年代記に依りますと、丁度この第三話が起きた月――即ち元禄七年の四月に至って、お犬....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
事か分りません。唐の都でも、皆なが不思議がっておりますると、その日から三日目に、
年代記にもないほどな大火事が起りまして。」 「源助、源助。」 と雑所大きに急い....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
べきである。但し夫は高々年齢・名声・地位等々の世俗的標準又は時の前後というような
年代記的標準によってではない。形態的に之を求めれば、標準は歴史的台頭性と歴史的没....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
旗が濡れて、人の靴は重い。常備六十万、戦時百万と号す。莫斯科市史のうえに眠る。「
年代記にモスコウの名のはじめて見ゆるは一一四七年にして、一一五六年大公爵ウラジミ....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
の技倆を発揮することを許されないで終わるであろう。 田村|成義翁の「続々歌舞伎
年代記」には、どう云うわけか、明治二十年度に於ける春木座の記事を全部省略してある....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
――鴎外は取り乱さざるを沈著な態度を以て事象の実相を観照することを忘れていない。
年代記的なもの、史伝的なものを書く場合でも、そういう観照力が時々片鱗を示して、無....
「屋根裏の犯人」より 著者:坂口安吾
たことがあるようで恐縮だなア。これよ、小僧さん。御当家には有るまいから、御近所で
年代記をかりてきなさい。ヤ、ありがとう。エエと。人皇第三十七代孝徳天皇大化元年十....
「わが文学修業」より 著者:織田作之助
を克明にうつすので時間的に窮屈極まる。そこで、小説では場面場面の描写を簡略にし、
年代記風のものを書きたいと思い、既に二作目の「雨」でそれをやった。してみれば、私....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
をする様になっていた。 東京に帰って来てした芝居が我々には面白いが、「続々歌舞伎
年代記」を見ると、この頃は壮士芝居が相当に纏って来て、山口定雄が「本朝廿四孝」を....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
圧えた芝居茶屋の酔を、ぱっと誘った。 「さあ、お酌を――是非一口、こういうことは
年代記ものです。」 お絹も、心ばかり、ビイドロの底を、琥珀のように含んで、吻と....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
ちゃあ不可え、張店の遊女に時刻を聞くのと、十五日|過に日をいうなあ、大の禁物だ。
年代記にも野暮の骨頂としてございますな。しかも今年は閏がねえ。」 「いえ、閏があ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
や直ぐに書いて渡した。そのカタリの全文がどういうわけか、田村成義翁の『続々歌舞伎
年代記』に掲載されている。今日それを読むと汗顔に堪えないが、右の事情で、その時に....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
も今の歌舞伎役者が万更時代の推移を知らないでもないが、手の出しようもなくて歌舞伎
年代記を繰返していると同じであった。が、大勢は終に滔々として渠らを置去りにした。....