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年休
「年休〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年休の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千鳥」より 著者:鈴木三重吉
り知っているような口ぶりである。 「どうもやっぱり頭がはきはきしません。じつは一
年休学することにしたんです」 「そうでございますってね。小母さんは毎日あなたの事....
「球根」より 著者:寺田寅彦
あった。大学の二年から三年に移った夏休みに、呼吸器の病気を発見したために、まる一
年休学して郷里の海岸に遊んでいたころ、その病気によくきくと言ってある親戚から笹百....
「夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
いう句をはがきに書いて神戸からよこされた。 先生の留学中に自分は病気になって一
年休学し、郷里の海岸で遊んでいたので、退屈まかせに長たらしい手紙をかいてはロンド....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
ほうびの交換条件で納得させられたものらしい。 大学の二年の終わりに病気をして一
年休学していた間に「片はしご」というのをおろしてくれたのが近所の国語の先生の奥さ....
「「我らの誌上相談」」より 著者:宮本百合子
さんは金持ちの方でしょうか。 若し、クビにされる心配は重役だからない。病気で半
年休んでもおっかないことはない。クビにするならしろ、笑顔でクビにされてやるという....
「雪ちゃん」より 著者:寺田寅彦
見ると、二階に雪ちゃんが立っていてボンヤリ空を眺めていた。国へ帰って後病を得て一
年休学する事になり、友に託して荷物は親類へ預けてしまい、しばらくしての友の手紙に....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
伝い、どれ丈勉強するかということをはっきりさせて。わたしはこういうリズムのない万
年休日のダラダラ繁忙は辛棒し得ません。大の男が、何を考えているか分らない眼をして....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
刺激を与えるものはない。もっとも冷静な者もその熱に感染する。健全な孤独のうちに多
年休息してきたクリストフは、費やすべき多量の力をもって来ていた。フランス精神の勇....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
従業員数の関係からいまだその実現の期に達しません。それで今のところ月三回の外、新
年休と暑中休を与えています。 以上はまず私の店員待遇概要というところで、口に出....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
に認めておいた句が一、二句載っていた。碧梧桐君の句も載っていた。――碧梧桐君は一
年休学したために中学の卒業は余よりも一年遅れその頃まだ京都へは来ていなかったので....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
からという。休み田地というのはどういう意味かといって尋ねますと、一年麦を作ると一
年休ませて何にも作らないのだそうです。これはラサ府の方ではない事ですけれどこの辺....
「人格を認知せざる国民」より 著者:新渡戸稲造
でせんだって二、三回生徒なぞにもいうたことがある。身体《からだ》が悪いから二、三
年休みたいと。「山深く何《なん》にか庵《いほり》を結ぶべき、心の中に身はかくれけ....