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年半
「年半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年半の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「クララの出家」より 著者:有島武郎
の前に懺悔をしてから、彼女の心は全く肉の世界から逃れ出る事が出来た。それからの一
年半の長い長い天との婚約の試練も今夜で果てたのだ。これからは一人の主に身も心も献....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ている。彼はまた今日のいわゆる歳差を六六年毎に角度一度の割だと推算している(七一
年半が正しい)。 第八・九・十・及び第十一図 四つの星座図――蛇遣い、大熊、オリ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、そう思ったときには、もう世の中は変っているのです。あらゆる人間の予想に反して四
年半の持久戦争になりました。 しかし今日、静かに研究して見ると、第一次欧州大戦....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
うのでしたね。各新聞社の蹶起を先頭として続々大仕掛けの捜査隊が派遣せられ、凡そ一
年半近くも蒙古、新疆、西蔵、印度を始め、北極の方まで探し廻ったが、皆目消息がしれ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
とに寒稽古には三尺も積った雪の中で乱どりをやった。成績も非常によかった。そして一
年半か二年もしてからはそこでの餓鬼大将になってしまった。毎年秋の諏訪神社のお祭に....
「獄中記」より 著者:大杉栄
(電車事件) 二カ年 官吏抗拒罪 五、 (赤旗事件) 二
年半 治安警察法違反 これで見ると、前科は五犯、刑期の延長は六年近くになる....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
理由は? その理由は、そのときには何のことだか、全く分らなかったが、それから一
年半ほどたって、漸くぼんやりしたその輪郭だけがわかった。それは白人帝国が、ひそか....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
松に命じて探索させたのだがどうも分らない。この上は世間の口の戸を立てるために、毎
年半之丞出奔の日が巡ってくると、華やかに虎松を呼びつけて、過去一年間の捜索報告を....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
の『謀反人の言葉』という本を読んでいる。クロがフランスのクレボーの獄にはいって二
年半あまりを経て、その同志にして親友なるエリゼ・ルクリュが「クレボーの囚人はその....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
活することに決心したのであろうと思われます。千住のうなぎ屋へ姿をあらわすまで丸二
年半の間、どこを流れ渡っていたか知りませんが、自分の食慾を満足させるのに最も便利....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
行の話が定まり、十月十三日ロンドンを出発し、同一五年三月二十三日に帰るまで、約一
年半の間、フランス、イタリア、スイス、オーストリア、ドイツを巡った。 ファラデ....
「瘤」より 著者:犬田卯
* * * 以上のようなことがあってから、約一ヵ
年半の月日が経過していた。あの年の夏に勃発した蘆溝橋事件が意外な発展をとげて、い....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
ももらって「身を固めた」のかしら、と思って聞いてみると、否、どうして、彼はまた七
年半ばかり「食い込んで」、最近出かけて行ったばかりだという。 「また、米でか――....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
くる朝、再びその新聞を見ると、八百屋が買物の蒟蒻を包んで呉れた古新聞で、日附は一
年半ほども前の出来事です。私は何だか気が脱けてしまって、なんだと思っているところ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
王とナポレオンだけであり、しかもその期間も大正十五年夏から昭和三年二月までの約一
年半に過ぎないのである。研究は大急ぎで素材を整理したくらいのところで、まだまだ消....