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「年収〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年収の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
喝采」より 著者:太宰治
られてしまうような、たいへんあっさりした短篇小説、二つ、三つ、書かせていただき、年収、六十円、(まさか! など、大笑の声あり、満場ざわめく。)ひと月平均いくらに....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
なことを言ってきやがった。俺の力を、借りたいというからには探検であろうが、いま、年収八千万ドルといわれるルチアノの仕事なら、あるいはそれが途方もないものかも知れ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
と云う上からは、恒春園は零です。毎年|堆肥温床用の落葉を四円に売ります。四千坪の年収が金四円です。庭園は荒れに荒れ、家も大分ふるびて、雨漏りがします。明治四十二....
浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
イ・マンディは、明らかに保守的な、内気《うちき》な女だったに相違ない。この少額な年収に満足して財産のことはすべて伯父パトリック・マンディに任せきりにしたまま、自....
ソヴェト労働者の解放された生活」より 著者:宮本百合子
半分が集団農場に組織された。 集団農場で働く農民の収入は、個人耕作をやる農民の年収の倍、或は三倍だ。それはそうだろう。第一税がひどくやすい。集団農場を組織して....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
らあがる収益を受け取る方法について、少しばかり協議をしただけで、彼は自分の領地の年収額も価格も、フョードル・パーヴロヴィッチから聞き出せずにしまった(これは注意....
生活」より 著者:林芙美子
するのに、税金は私にとって案外立派すぎた。今度も、税金の値上げだったけれども、「年収四千円はありますでしょう」と云われたのは誰のことかと吃驚《びっくり》してしま....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
だ時、彼には食べるだけのものが残っていた、すなわちほとんど全部を終身年金に預けて年収一万五千フランほどにはなった。がその大部分は彼とともに消え失せることになって....
正午の殺人」より 著者:坂口安吾
いるらしいが、神田氏の食生活や性生活は門外漢には神秘的かも知れないが、一千万円の年収がそっくり出てしまうほど金のかかる生活だろうか。彼氏がケチなのも名高いのに、....
闘牛」より 著者:野上豊一郎
では一種の国民的偶像であり、その人気と収入は大したもので(イバーニェスに拠ると、年収二十万ペセタから、三十万ペセタに上るそうだ)、へたな国務長官などの及ぶ所では....
桜の園」より 著者:神西清
す。(間) ガーエフ わたしを銀行へ世話しよう、と言ってくれる人があるんだがね。年収六千というんだが……。聞いたかね? ラネーフスカヤ 柄でもないわ! まあ、じ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
購買力が減少するだけ政府及びその使用人の購買力はこれにより増加するであろう。もし年収五千|磅《ポンド》の地所に二千|磅《ポンド》の抵当権が設定されるならば、いず....
環礁」より 著者:中島敦
さずに、ただ此方の言うことに一々大人しく相槌《あいづち》を打つだけである。これが年収五万ないし七万に上るという(椰子の密生した島を有《も》っているというだけで、....
生きている戦死者」より 著者:牧逸馬
の新聞に十日も続いて掲載されたもので―― 四十歳の淋しき独身者。自営の商人にて年収約三千磅。 結婚の意思ある優雅なる女性と文通したし。左記へ御照会あれ。 De....
」より 著者:神西清
れわれは会えないんですぞ! さあ、お決めなさい。……わたしは貴族です、紳士です、年収は一万からあります……撃てといわれれば、ほうり上げた銅貨にだって当ててみせま....