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年号
「年号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年号の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
ってしまった。
それが彼是《かれこれ》一年ばかり続く中に、一度「帝国文学」の新
年号へ原稿を持ちこんで、返された覚えがあるが、間もなく二度目のがやっと同じ雑誌で....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
たぎり、何も言わずに狸寝入《たぬきねい》りをした。甲野は彼の枕もとに婦人雑誌の新
年号をひろげ、何か読み耽《ふ》けっているらしかった。玄鶴はやはり蒲団《ふとん》の....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
ました。それは書斎と鍵の手になった座敷の硝子戸《ガラスど》の音らしかった。僕は新
年号の仕事中、書斎に寝床をとらせていた。三軒の雑誌社に約束した仕事は三篇とも僕に....
「早春」より 著者:芥川竜之介
何かに勤めている。三重子もとうに結婚したらしい。小説家堀川保吉はある婦人雑誌の新
年号の口絵に偶然三重子を発見した。三重子はその写真の中に大きいピアノを後ろにしな....
「階段」より 著者:海野十三
僕は、大抵、螺旋階段をのぼりきって、三階の書棚の前に立ち、並んでいる雑誌の表題や
年号を幾度となくよみかえしたり、その書棚の或る一つに雑然と積みかさねられてある雑....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
ず、アメリカでは一九四一年の大惨敗を記念するために従来の如く十二月末日を過ぎても
年号を改めることをなさず、その後は一九四一年十三月、一九四一年十四月、エトセトラ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
かった。いまはそうではなく、探険といえば、たいてい地球の外にとびだしていくのだ。
年号が千九百七十年代にはいると、世界中の人々がこの宇宙探険熱にとりつかれ、われも....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
この物語は、西暦一千九百五十年に、はじまる。 すると、昭和の
年号でいって、昭和二十五年にあたるわけである。 今年は、昭和十五年だから今から、....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
上げようもございませぬ。ただへいへいと申上げますと、どうだね、近頃出来たばかり、
年号も今年のだよ、そういうのは昔だって見た事はあるまい、また見ようたって見せられ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
れんが。いいおみやを持って帰るからと、そう言って置いてくれ。 雑誌はいかが。新
年号は無事だったかな。少々書きすぎたように思ったが。とにかくもうかれこれ、二月号....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
入学試験に合格しませんわ。 父親 ばか、そんな無駄な暗記は意味がないよ。辮髪令の
年号なんか何の役に立つんだ。 母親 だからあなたは冷淡だと申すのですわ。万一辮髪....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
れも将来の科学小説の一つの型になるものだと思っている。これが載ったのは或る年の新
年号だった。そのとき紙上に八篇ほどの小説が載り、そしてどの作品が一番よかったかと....
「人造物語」より 著者:海野十三
人造人間が、ようやく、その存在を認められかけて来たようだ。 本誌「新青年」の新
年号に、「人造人間殺害事件」という探偵小説が出たのも、その一つ。前号には畏敬する....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
訳で栖鳳先生が命名された屋号である。これは支那風の人物とか、大作の支那風画を描き
年号を入れたり改まった時に使っている。 爾来私は五十年この棲霞軒で芸術三昧に耽....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
も親切に教えた、色々の慈善をも施した。碓氷川の堤防も自費で修理した。墓碑に寛延の
年号が刻んであるのを見るとよほど長命であったらしい。独身の彼は弟子たちの手に因っ....