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年回
「年回〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年回の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
梅で、万事並の職人とは心立が異って居ります。 十五 長二は母の
年回の法事に、天竜院で龜甲屋幸兵衛に面会してから、格外の贔屓を受けていろ/\注文....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
町に止めて置いて、一同疲れて家に帰ったころは一番|鶏が鳴いた。 「どうもことしは
年回りがよくない。」 「そう言えば、正月のはじめから不思議なこともありましたよ。....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
が。易のおもてで言いますると、この卦に当たった人は運勢いまだ開けずとあきらめて、
年回りを畏れ、随分身をつつしみ、時節の到来を待てとありますな。これはよいと申し上....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
を察する事が出来るであろう。 明治二十五年(翁七十六歳)九月、先師喜多能静氏の
年回(二十五回忌)として追善能が東都に於て催さるる事となった。 当時東京では喜....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
の現象であって、別に必ずしも怪力乱神を語るには当たらないであろうと思われる。悪い
年回りはむしろいつかは回って来るのが自然の鉄則であると覚悟を定めて、良い
年回りの....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
が、実隆はこの侍女の三十四歳の時に生れ、厚く介抱を受けているからして、その亡母の
年回にも贈り物をし、その老官女が歿した時は、葬式その他万端特別の待遇であって、命....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
らお墓詣り。それから光井の寺詣り。これは達ちゃんと私とが総代でやりました。
三
年回でしたから、私たちからのお供えとして、丸帯の立派なのをこわして仏壇の「打《う....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
出品(二等銀牌三席)「母子」巴里万国博出品(銅牌)「婦女惜別」新古美術展創立十周
年回顧展出品(二等銀牌) 同 三十四年 「園裡春浅」新古美術品展出品(一等褒状)....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
こと、かくのごとし。政教子曰く、これ、その人はじめより正直なるにあらず、数世数百
年回、社会の事情によりて淘汰せられたる結果なり。世上に伝うるところの「正直に過ぎ....
「西航日録」より 著者:井上円了
その詩、左のごとし。 禅僧鑿空尋西蔵、白馬駄経又再来、阿耨達池三宿住、金剛宝土四
年回、異書多半出三蔵、法海応今起大雷、更向泥巴求古本、神山宗教見新開。 (禅僧は....