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年弱
「年弱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年弱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
卑怯だ、呼ばないでもの所へわざわざ人を呼びつけて、と云ってやりたかった。けれども
年弱な女に対して、向うと同じ程度の激語を使うのはまだ早過ぎると思って我慢した。千....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あろう。それが第一の疑問であった。小幡はお春をすかしていろいろに問いただしたが、
年弱の三つでは碌々に口もまわらないので、ちっとも要領を得なかった。濡れた女はお春....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
支度をしていました。その時、伝蔵は二十歳、奥さまのお睦は二十三で、むすめのお金は
年弱の三つ、弟の庄之助はこの春生れたばかりの赤ん坊であったそうです。 年下の家....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
っていた。みんなは船に跳び込んだ。雙喜は前の棹を引抜き、阿發は後ろの棹を抜いた。
年弱の子供は皆わたしに附いて中の間に坐った。年上の子供は船尾に聚っていた。母親は....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
、そこには同じ年頃らしい女の子の古下駄が片足ころげていた。更におどろかれるのは、
年弱の二つぐらいと思われる女の児が、お兼の死骸のそばに泣いていた。これは着物を着....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
。」 樹島は肩の震うばかり胸にこたえた。 「嬢ちゃんですか。」 「ええ、もう、
年弱の三歳になりますが、ええ、もう、はや――ああ、何、お茶一つ上げんかい。」 ....
「影」より 著者:岡本綺堂
らね。今夜も子供がひとり泊りに来ています。 旅人 子供さんは幾つです。 重兵衛
年弱の七つですから、まだ本当の子供ですよ。 旅人 子供さんがいるなら、ここに好....