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年数
「年数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千年後の世界」より 著者:海野十三
をへたのである。 冷凍睡眠というのは、人間を生きたまま氷結させてしまい、必要な
年数だけ、そのままにしておくことである。これはなかなかむずかしい技術で、ことに冷....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
が存在していたのであり、また一番初めに生物が地球上に現われたのは多分それの二倍の
年数ほども昔のことであろうというのである。それでインドの哲学者等が地球上における....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
な変転の時期が、同時に一般の文化史の重大な変化の時期であります。この見地に立って
年数を考えますと、中世は約一千年くらい、それに続いてルネッサンスからフランス革命....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
というのはどこの人間だか判らない。かの道士は二十年後に禍いがあるといったが、その
年数もちょうど符合するから、大事の鉄簡を用いるのは今この時であろうと思ったので、....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
の歴史の最大誤謬である。 われわれはもうこの歴史の繰返しを終らねばならぬ。数千
年数万年間のピルグリメエジは、すでにわれわれにこの繰返しの愚を教えた。われわれは....
「金属人間」より 著者:海野十三
にのこすと、蜂矢は検事のあとを追いかけた。 小屋の出口のところで、検事は不良青
年数名《ふりょうせいねんすうめい》につかまって、なぐりっこをやっていた。そこへ蜂....
「古狢」より 著者:泉鏡花
。屋の棟を、うしろ下りに、山の中腹と思う位置に、一朶の黒雲の舞下ったようなのが、
年数を知らない椎の古木の梢である。大昔から、その根に椎の樹|婆叉というのが居て、....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
を見て魘された。 梅雨期のせいか、その時はしとしとと皮に潤湿を帯びていたのに、
年数も経ったり、今は皺目がえみ割れて乾燥いで、さながら乾物にして保存されたと思う....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
しかし、一口に絵馬とはいうが、入念の彩色、塗柄の蒔絵に唐草さえある。もっとも
年数のほども分らず、納ぬしの文字などは見分けがつかない。けれども、塗柄を受けた服....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
に永いとも覚えませんでしたが、後でお爺さまから伺いますと、私の岩屋の修行は現世の
年数にして、ざっと二十|年余りだったとの事でございます。 現世的執着の中で、私....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うしろに垂らした上に、こてこてと髪粉をつけ、ブラシはよく掛けてあるがもうよほどの
年数物らしい褐色の上衣をきて、灰色の長い靴下に、バックルのついた爪さきの平たい靴....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
白の奴めが……。いつでも旦那さまの御当番のときには姿を見せねえので困る。なにしろ
年数を経た大物だから、並大抵の者にゃあ仕留められる筈がねえ。ことしこそは見付け次....
「縮図帖」より 著者:上村松園
るから、それからいろいろ自分が筆を労したあとが偲ばれて非常になつかしく、どんなに
年数が経っても縮図帖さえひらけばそのときどきのことどもが想い出されて懐かしいもの....
「西航日録」より 著者:井上円了
設上中下、学校豈分官公私、斯邦前途誰得想、恐有震動世界時。 (独立して以来、まだ
年数は浅いが、はやくも富強の基を作り上げた。電気の応用は耳目を驚かせ、器械につい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の持久戦争時代は大体三、四百年と見ることができる。もちろんこの時代の区分や、その
年数については、簡単に断定することに無理はあるが、大勢は推断することができると信....