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「年明け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年明けの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
兵衛との四人であることが判った。 豊吉が品川から連れてきたお政という女は、もう年明け前でもあったが、それでも何やかやで三十両ばかりの金がいるので、豊吉は抱え主....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
文士肌で別に資力もない癖に吉原通いをして或る妓と馴染を重ねたが、間もなくその妓が年明けとなって、身を任そうと思う男が二人あったそうだが、終に非風氏の方へ籤《くじ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
てちょうど私の年齢は二十三歳になり、その春の三月十日にお約束通り年季を勤め上げて年明けとなりました。すなわち明治七年の三月十日で文久三年の三月十日に師匠へ弟子入....
ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
らなかった。 一年ばかり他所へいってしまって、又吉原へ戻って、年が明いたので、年明けの宴を張った。 阿部次郎が通ったのが判った次第は、彼がやってきて、談|偶....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
時に根岸在住の菊川という牙彫の師匠の家に弟子入りをして、十一年の年季を勤め上げ、年明けが二十三の時、それから日本橋の馬喰町の木地問屋に仕事に通い出したというので....
三国志」より 著者:吉川英治
わ、喰うわ、躍るわ、許都は一時、満腹した人間の顔と、祝賀の一色に塗りつぶされた。年明けて、建安三年。 曹操もはや四十を幾つかこえ、威容|人品ふたつながら備わっ....