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年礼
「年礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
蘇を祝うのは、このときが二度目であったように記憶している。今とちがって、その頃は
年礼を葉書一枚で済ませる人がまだ少なかったので、表には日の暮れるまで人通りが絶え....
「青年」より 著者:森鴎外
だ。それから東京に出る時買って来た、駱駝の膝掛を出した。そして植長の婆あさんに、
年礼に廻るのがうるさいから、箱根で新年をするのだと云って、車を雇わせた。実は東京....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
少々うたれ気味であったが今日は六番戦って五番勝つと云う好成績である。 年始状や
年礼のしるしや名刺が本館の玄関のテーブルに置かれてある、今晩はこの部落の夜番に当....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
を断ちましたが、扨こうなるとまた飲みたいものと見えます。金森さまへ主人の代として
年礼に参りまして、御馳走にお屠蘇が出ましたが、三合入の大盞で目出度く祝せというの....
「紋付を着るの記」より 著者:吉川英治
てらっしゃい』の礼をしない事には下駄をはかない風だった。そんな両親なので、正月の
年礼にはぜひ息子にも紋付を着せて外へ出したい念願であったのだろう。もちろんその一....