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「年賀郵便〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年賀郵便の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
なって、その暗いなかに鉄道馬車の音がひびくだけである。 今日と違って、その頃は年賀郵便などと云うものもなく、大抵は正直に年始まわりに出歩いたのであるから、正月....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
く衰微してしまった様子である。 夏の祭礼のみならず、正月の儀式さえも今は一枚の年賀郵便で片づけ、あとは私の如く寝ころんでいるか、旅へ逃げるものが多くなった。殊....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
題の正月ですもの、ことし位はのんびりしたくて、ちゃんとやったわけです。 本年は年賀郵便というものは大減です。1/10以下です。宮本顕治先生として鱒書房というの....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いるのね。信頼を自分の責任として感じることが少いのね。夫婦でもそうね。 本年は年賀郵便なし、です全国。どんなに郵便局員は助ったでしょう、あれは殺人的なものでし....
年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
る頃までの東京は、回礼者の往来で実に賑やかなものであった。 明治の中頃までは、年賀郵便を発送するものはなかった。恭賀新年の郵便を送る先は、主に地方の親戚知人で....
正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
っているが、他の人々は何にも知らないので、早朝から続々年始に来る。今日と違って、年賀郵便などのない時代であるから、本人または代理の人が直接に回礼に来る。一々それ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
のだ。個人の価値が無視されたのさ。兵隊は一銭五厘の葉書一枚で来ると言って、まるで年賀郵便でも出すように兵隊をふたたび帰らぬ戦線へ送り出したものだ。 そして君自....