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「年足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年足の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
相隔ることいくばくもない有様であった。いわゆる文化民俗の発達史が跨がっている一万年足らずの間における進歩はもちろん有史以前のそれに比べてははるかに著しいものにち....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
キラめいているのが見えていた。 今年の二月計らずも刑事に踏込まれてから、凡そ半年足らずの間に何と不幸の数々が続いた事であろうか。彼女はその僅ばかりの間に十年も....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
たから辛防出来たろう。それから遂に大自在力を得て、凡そ二百年余も生きた後、応永七年足利義持の時に死したということだ。これが飯綱の法のはじまりで、それからその子|....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
れはしないかと、胸をわく/\させ踊りの渦のところは一々避けて遠くを通った。 一年足らずのうちに新吉はすっかり巴里に馴染んでしまった。巴里は遂に新吉に故郷東京を....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
十四年六月に帰朝して、八ヶ月余しか向うに居ぬ。空海は大同元年十月に帰朝して、二ヶ年足らず向うに居たに過ぎぬ。けれども最澄の道邃・順暁・行満などに於ける関係、経典....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、いずれも全財産をあげて寄進した人たちで、幸三は親が死んで継いだばかりの財産を一年足らずで、そっくり潰して、教会の教師の末席につらなり、佐分利も同じく亡夫の財産....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
若者だ。C級の六段である。天才的な若者ではあるが、公式戦へでられるようになって三年足らず、駈けだしである。新聞社の勝ちぬき戦で強豪をなぎ倒して、名人候補と声の高....
貞操問答」より 著者:菊池寛
青年のような歓喜に躍り上っていたのである。 仮に人生を五十とするならば、あと十年足らずの前川なのだが、恋愛ヌキの漁色だけに、惑溺している知己のAやBを、心の内....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
。話によるとこの竹の苗は奈良朝の初期に唐の国から移植されたものらしいんだが、三百年足らずの間にどうだ、この東の国の一劃にも、このように幽麗な叢林を形成してしまっ....
国枝史郎氏の人物と作品」より 著者:小酒井不木
だ。 それ以後、私は氏と交際を願って今日に及んでいるのである。そうして僅かに一年足らずの間に私は氏にどれだけ文芸に関する薫陶を受けたか知れない。私は昨年の春か....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
らこちら取調べをしたそうですが、ちょうどダージリンを立ってから帰って来るまでが一年足らず、その間に取調べを済ましてしまったそうです。その後先にもちょっと申したよ....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
いだろうと、高をくくつていた佐太郎を、戦地にもつて行かれた源治は、それからまた一年足らずのうちに、佐太郎が出征したあとに頼んだ若勢(作男)の武三に暇を出さなけれ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
も警官五人に守られて再び阿仁合川を下り、そのまま秋田県から追放された。 その翌年足尾銅山の精練工場の首切りがあり、ストライキとなった。私は応援に行き、デモに加....
俗臭」より 著者:織田作之助
めることにした。自転車はその頃雇った春松の使うものであった。屑屋をはじめてから一年足らずで、もう雇人を使う身分になった。現金と、品物を合わせて五百円近くの金があ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
失った(仏軍の損失は二万五千)。マントア攻囲前の墺軍の損失は二万に達するから、一年足らずの間に墺軍はナポレオンのために十二万を失ったのである。これは当時の墺国と....