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「年金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
ジョルジェ十字勲章を彼に与えるという通知を受けていた。その勲章には三百ルーブルの年金が付いていた。彼はこの名誉と年金とをもって、元の大学生生活にかえろうと思って....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
普請場へ顔を見せた。立ち退きを命ぜられた三軒のうち、一家は息子を新聞配達に出し、年金で暮している隠居だったが、自分の家のまわりに板塀を釘づけられても動かなかった....
自叙伝」より 著者:大杉栄
となると、これが急に目立って来たのかも知れない。 とにかく父は、月給や、勲章の年金だけではとてもやって行けない、と言っていた。そして、どうして母が今よりもずっ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
とう思い切って明治十七年から辞職することになりました。それでも幾らか貯蓄もあり、年金も貰えるので、小体に暮らしてゆけば別に困るという程でもありませんでしたが、こ....
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
きを持っていたのを大隊長は満足に思った。 ――今持っている旭日章のほかに、彼は年金のついている金鵄勲章を貰うことになる。俸給以外に、三百円か五百円、遊んでいて....
獄中消息」より 著者:大杉栄
の将来の生活の幾分かの保証として、多少これに附加するところなければならぬ。それは年金の中三百円乃至五百円ぐらいでよかろうと思う。そのかわり、今母の名義になってい....
マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
・ラッフルスがここを将来有望の地と認めて、柔仏の王と約束して一時金六十万弗と別に年金二万四千弗ずつを納めることにして、遂に英国の国旗のもとに置いたのである。これ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。 一八三五年の初めに、総理大臣サー・ロバート・ピールは皇室費からファラデーに年金、こんな人には無論年金を贈らねばならぬ、早くこれが手に入らないで残念な事をし....
百喩経」より 著者:岡本かの子
ヌ河の中の島でむく犬のリックとラックに向うから遊で飽かれて仕舞った老人で食扶持の年金は独逸の償金で支払われて居るのがエッフェル塔を指してこういった。 「そうする....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
国籍を収め、躬が杖きたまえる矛を王宮の門に立て、占領の証とし、平和条約を結び、毎年金、銀、彩色、綾羅、絹※等を船八十艘に積んで貢物とすべく約した。 戦果は是ば....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。というのは、それから四年後に、あれほど忠誠な男ではあるが、セシルはスペインから年金を受ける身となったのである。エセックスが、自分の大望に確信を持っていたとすれ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ここで一言触れておきたいと思いますることは、来年四月一日より実施されんとする国民年金法の問題であります。本年政府は準備しておりまして、二十歳以上から百円、三十五....
金魚売り」より 著者:小川未明
…。」といって、彼は、すぐに、家の外へ飛び出てみました。心のうちで待っていた、去年金魚を買ったおじいさんでありました。 顔を見ると、おじいさんは、にっこり笑い....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
』と切り出してきた。なんでも彼の友人に予備の陸軍大尉の荒川という人がいて、恩給や年金でなにかいい仕事をやりたい、と捜しているというのだ。『あるよ、あるとも』私は....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
そのことが僕と彼との友情を固くした)――あのリヒノフスキーが僕に六百フローリンの年金を投げ出してくれた。僕は自分に適わしい地位を見つけるまでは、その年金額の中か....