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年限
「年限〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年限の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
供さえ成人すれば好《よ》いのです。それでもいけないと云うのですか?
使 さあ、
年限はかまわないのですが、――しかしあなたをつれて行かなければ代りが一人入るので....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
いで、後には山県もその職を辞して西郷隆盛が都督になったほどであったとか。近衛兵の
年限も定まって一般徴兵の制による事と決してからは、長州以外の二藩の兵は非常に不快....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
り、准団員として毎月化粧料三十円ならびに交通費を支給する。准団員の最長期間は二箇
年限とし、以後は正団員として全団員と同等の待遇を与える。最長期間を経ても、なお、....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
機、自動車のエンジン、パラソルなどはあまり好ましくない。完全にいえばパラソルは一
年限りのものであり、自動車は今年の型、活動写真のもつ最高の感激性は最初の封切りに....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
「そんなわからずやを言うものではない。おまえが今年死ねばおまえと私の会えるのは今
年限り。今日ナイルに帰ってまた来年おいで。そうすれば来年またここで会えるから」 ....
「嫉みの話」より 著者:折口信夫
考えられる。だから、早く神のものに帰らねばならぬ。それで、夫婦関係のつづいてゆく
年限は非常に短かった。 すると、どうしても代わりの女がなければならぬことになる....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
郎とは厭でも自然顔を合わせる。殊には和泉守は学問好き、それに非常な名奉行で、在職
年限二十一年、近藤守重の獄を断じて一時に名声を揚げたこともあり、後年|冤によって....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
音楽学校の規則にのっとり、入学資格だけは小学校修業十五歳以下の少女にかぎり、修業
年限を三年とし、その間に器楽、唱歌、和洋舞踊、歌劇を教授するものであって、我が国....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
ンの弁護士や裁判官を養成する学校に通う。そうしてその学校を卒業するためには一定の
年限の間学校の食堂で飯を食わなければいけない。飯を食うことが日本でいえば法学士に....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
は学校という特殊な教育機関に「大量の人間が身分・出生を問うことなく収容され、一定
年限の間、専門的知識と規律に対する服従能力とを集団的に教育・陶冶され、やがて一定....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
。 とあり。この文すこぶる曖昧にして、解釈困難なるものあれども、一般俘夷に選叙の
年限あるべくもあらねば、ここには帳内・資人の任限を定め、俘夷にしてこれに採用せら....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
を被い、上に瓦を葺いてやや鄭重にこれを保護した有様が見える。いずれもかくして或る
年限間これを放置し、皮肉全く腐去するを待って骨を洗い、もとの形に整えてさらにこれ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ちたのである。 彼女は、もっとも実利的な形で、寛大を示したかったのである。ある
年限を定めて、エセックスに、甘ブドウ酒の輸入税のとりたて請負権を売ってやった――....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
七百フラン(わが金百七十五円)の価なり。七歳以下の子供は一人前その半額なり。もし
年限を定めて買うときは、十年間限り一人前百五十フラン(わが金三十七円五十銭)なり....
「エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
たものは、十年以内ならば足洗が出来るという制も認められておった。地方によっては、
年限にかかわらず、非人は足洗の出来るものと信ぜられておった。つまり彼らは新たに加....