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年高
「年高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年高の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
。 金井君はこれを読んで、暫《しばら》く腕組をして考えていた。金井君の長男は今
年高等学校を卒業する。仮に自分が息子に教えねばならないとなったら、どう云ったら好....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
そばの室にいた佐々木という男だった。彼はもう二、三年前に早稲田を出て、それ以来毎
年高等文官の試験を受けては落第している、三十くらいの老学生だった。いつも薄ぎたな....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を指定した。このうち遠村で正人馬を差し出しかね代永勤めの示談に及ぶとしても、一か
年高百石につき金五両の割合より余分には触れ当てまいとの約束であった。過ぐる半年近....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
う。これは支那特有と見えて、インドを初め諸他の国々に同似の譚あるを聞かぬ。また前
年高木敏雄君から次の話が日本のほかにもありやと尋ねられ、四年間調べたが似たものも....
「わがまま」より 著者:伊藤野枝
今ここで思いがけない田島にこうした辞を述べられようとは予期しなかった。田島は去
年高師を卒業してここの師範に赴任した。その人がまだ高師にいた間、登志子は兄さん兄....
「源氏物語」より 著者:紫式部
うしたことか宮は御冷淡であった。来賓の中で源中納言の以前よりもいっそうりっぱな青
年高官と見える欠点のない容姿に右大臣もその夫人も目をとめた。 饗宴の張られる隣....
「中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
んなことを書いたのを改めようともしないでいるのは、そもそも何の心持があるのか、少
年高科に登るということは不仕合せであると、李義山の『雑纂』の中に書いてある。一体....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
を信じる。しかし信ずるということが私の不精の結果でない事を言いたい。私の店では毎
年高等小学卒業生を二十三名採用する。そうしてこれを育てて行くのだ。まず百人くらい....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
身の松島正五郎がそれに賛同した。 「な、船場君、宅の息子もやられているのだよ、今
年高等学校を出て大学の法科へこの四月に入ったばかりに、肺が悪いと言うて帰って来た....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
正七年暮には東大に“新人会”が生まれた。早稲田でも東大に負けてなるものかと、同八
年高橋清吾、北沢新次郎の両教授に、校外の大山郁夫教授が中心になって“民人同盟会”....
「三国志」より 著者:吉川英治
全土の民は、天日を失ったごとく、震動哀哭、職も手につかない心地である。御身ら、多
年高禄を喰みながら、今日この時、無為茫然、いったい何をまごまごしておられるのか。....
「四つの都」より 著者:織田作之助
てないようだ」 庄平「それを今そっくり僕に下さいますか」 一三 庄造の書斎。 永
年高等学校の教授をし、現在もしているひとの書斎だという事が、一眼に分る。ギッシリ....