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年魚
「年魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
なったといい、紀州有田川の源流へ高野《こうや》の坊主輩が便利する、由ってこの川の
年魚《あゆ》が特に肥え美味だなど伝うると等しく多少拠る所があったものか。 つい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
年魚市《あいち》は今の「愛知」の古名なり、本篇は頼朝、信長、秀吉を起せし尾張国よ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一同のほかに、まだ確かに一人、存在していました。そのお銀様以外の一人というのが、
年魚市《あいち》の巻から姿を現わして、岡崎藩を名乗った梶川与之助という振袖姿の美....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く打絶えておりました。 その記憶をよみがえらせるために、読者諸君は大菩薩峠の「
年魚市《あいち》の巻」から「不破の関の巻」あたりをもう一度読み返していただきたい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る或る力に打たれないわけにはゆかなかったのです。 この悪女像の表現に於ては、「
年魚市《あいち》の巻」に次の如く書いてあるのを、少し長いが改めて引用する。 「....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
作ったものだが、上の句が似ている。 ○ 桜田へ鶴鳴きわたる
年魚市潟潮干にけらし鶴鳴きわたる 〔巻三・二七一〕 高市黒人 黒人作。※旅八首....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
んに売れたものである、しかし、大毎東日との関係はそこで絶たれてしまって第八冊の「
年魚市《あいち》の巻」は全く新聞雑誌に公表せず書き下しのまままとめて出版したので....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
からずといえども、古来出て来た事が稀であった。これより後しばしば来朝して、栗菌や
年魚の類を土毛として献上するとある。践祚|大嘗会等の大儀に、彼らが列して、所謂国....
「弦斎の鮎」より 著者:北大路魯山人
毎年のことながら、春から夏、秋と昔からいう
年魚の季節となる。 わたしの舌は、あゆを世間で騒ぐほどうまいものだとは思ってい....
「鮎ははらわた」より 著者:北大路魯山人
上とはいかぬが、しかし、生かしてあったからと言って、必ずしも美味とは言えぬ。鮎は
年魚と言われているとおり、一年間にめだかの大きさから七、八寸にも育つ成長力の非常....