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幸す
「幸す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幸すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
本の新聞小説は必然的に絵巻物形式を選ばねばならぬが、之が決して文学の大きな発達に
幸するものではないという(大熊信行氏の絵巻物形式肯定論と対立)。「純粋小説とは?....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
配剤だという気がして急に明るい広い、道が開けたのを感じたのである。 天が自分に
幸すると思うと、光輝ある考えになって来た彼は、また立志伝中の一人として自分を予想....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
諸姫妾の窓閣皆馬厩に直す、馬○○するごとに縦《はな》ってこれを観せしめ、随いて御
幸するあれば孕を成さざるなし〉(『日本紀』武烈紀八年の条参照)。トルコのソリマン....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
思われるような小さな子供のままで、人々の頭の中に永久に残ってることは、あまりに不
幸すぎることである! 彼はそれを憤激しながら嘆いた、あたかもすでに自分が死んでし....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
て、また出なおしてくるわ」 「焦っちゃだめよ、ね。仲さんみたいなことになるのは不
幸すぎるわ」 「あたしはだいじょうぶ」 「じゃ、お大切にね。元気で帰っていらっし....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
今より約千八百年前成った、班固の『前漢書』五九の張安世の伝にある。「上、河東に行
幸す。かつて書三篋を亡《うしな》う。詔して問うに能《よ》く知る者なし。ただ安世これを識り、〔以下欠文〕....